・国連委、北朝鮮の拉致など人権侵害を非難する決議を採択、中国は(日経)

 (2018.11.16 日本経済新聞)【ニューヨーク=平野麻理子】国連総会で人権問題を扱う第3委員会は15日、日本と欧州連合(EU)が提出した北朝鮮による人権侵害を非難する決議を採択した。決議の採択は14年連続。今年の決議案では「拉致被害者やその家族の長年にわたる苦しみ」と明記し、全ての拉致被害者の早期帰還を求めた。北朝鮮や中国、ロシアなどは決議に加わらなかった。

 前年に続いて、無投票で合意による採択となった。12月中旬に国連総会本会議で正式に採択される見通し。

 北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は「金正恩(キム・ジョンウン)委員長のおかげで全国民が完全に自由と権利を享受している」と主張。日本は従軍慰安婦問題などを解決していない「犯罪国家」だと非難し、採択前に退席した。

 別所浩郎国連大使は委員会でのスピーチで「日本の拉致被害者と家族は高齢化している」と指摘。「この問題の緊急性を強調し、全ての被害者の即時帰還を求める」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年11月17日