(2019.4.25 カトリック・あい 更新)
21日午後、スリランカ最大の都市、コロンボなど3都市で、2つのカトリック教会と1つの福音派教会、3つの高級ホテルなど8か所が襲われた自爆テロの犠牲者は、復活祭のミサにあずかっていたカトリック信徒など、スリランカのウィジェワルダナ国防担当相が24日明らかにしたところによると、359人に達した。
自爆犯は男8人と女1人で、イスラム過激派組織「イスラム国」から資金援助を受けていた可能性があり、「イスラム国」の関与を捜査していく考えという。
河野外相は22日朝、死者に日本人1人が含まれていることを明らかにした。500人(うち日本人4人)が負傷している。
シリセナ大統領は、国民に平静を保つよう呼びかけるとともに、国内全域に戒厳令を敷き、治安部隊を展開して、これ以上の被害が出ないように警戒を強めている。
犯行声明はまだどこからも出ていないが、捜査当局は国内のイスラム系過激派組織「ナショナル・タウフィート・ジャマアット(NTJ)」が関与した自爆テロ、との見方を示しており、犯行に関わったとされる40人以上を拘束して調べている。
(2019.4.21 VaticanNews Devin Watkins)
教皇フランシスコは21日正午の復活祭メッセージと祝福の中で、スリランカでカトリック教会などが爆破され、市民や外国人に多くの死傷者が出ていることを取り上げられ、深い哀悼の意を表明された。
教皇は「復活祭の祈り集っていた(スリランカの)教会共同体の皆さんに、そして、このような「残酷な暴力」の犠牲になった全ての方々に、心から寄り添い、深い哀悼の意を表明します」と語られ、教会とホテルを狙った複数の攻撃は「深い嘆きと悲しみをもたらしました」と強く批判。
そして、「このような悲劇の犠牲になられたすべての方々を主にお委ねします」「けがをされた方々、そしてこの悲劇的な出来事にようって苦しまれている方々全てのためにお祈りいたします」と述べられた。
(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)