・アジア司教協議会の次期会長にミャンマーのブー枢機卿

(2018.11.21 VaticnaNews Robin Gomes)

  アジア司教協議会(FABC)が16日開いた中央委員会で、次期会長にミャンマーのヤンゴン大司教、チャールス・マウン・ブー枢機卿を選出した。現会長のインド・ボンベイ大司教、オズワルド・グラシアス枢機卿が今年末で任期満了となるのを受けて、2019年1月1日に会長に就任する。

 FABCはアジアの19の司教協議会を束ね、アジア地域の教会の一般社会の幸せのためにメンバー同士の連帯と共同責任を果たすことを目的としている。その決定に教会法上の拘束力はないが、合議体としての責任の表明となる。

 ブー枢機卿は1948年10月29日、ミャンマー・マンダレー大司教区の村、モンフラーに生まれた。ピン・ウー・ルウィン市のアニサカンにあるサレジオ会神学校で学び、1976年4月に同国中部のラシオで司祭に叙階され、ロイカムとラシオで小教区で司牧に当たった後、1983年から85年までアニサカンの神学校で教鞭をとった。

 1985年からラシオの司牧管理者、1986年からラシオの司牧長となり、ラシオが1990年に教区に昇格すると同時に初代司教に任命された。2000年から2006年までミャンマー司教協議会の会長と務め、2015年2月に、教皇フランシスコによってミャンマー初の枢機卿に叙せられ、バチカンの奉献・使徒的生活会省、文化評議会、広報事務局のメンバーに選ばれていた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2018年11月22日