涙を流したマリア像は、台座を含めて高さ120センチの木彫りの像。昭和50年1月に、両目に涙が浮かんでいるのを修道女が気づき、同56年9月まで101回、涙を流したとされ、多くの目撃者もいる。涙は秋田大学と岐阜大学の法医学教室により「ヒトの体液」と鑑定された。「アワ・レディー・オブ・アキタ」(秋田の聖母)と呼ばれており、海外でも広く知られている。
一方、ファティマの聖母像は1917年5月13日、ファティマで3人の羊飼いの子供の前に聖母マリアが現れ、毎月13日に同じ場所に来るよう告げたという伝承から100年を記念して作られた。ファティマの聖堂にあるものと同じ大きさで、冠を除いた高さは105センチ。日本各地を巡回中で、15日まで聖体奉仕会に安置され、最終的にはカトリック幟町(のぼりちょう)教会(広島市)に納められる。
奇跡の聖母像の対面には、2日間で1千人以上が訪れる見通し。海外からはオーストラリア、韓国、フィリピン、台湾などの信者が来日する。