秋田でマリア像“奇跡の対面” 聖体奉仕会で「ファティマの聖母」公開

(2017.9.15 産経新聞) 「涙を流したマリア像」で知られる秋田市添川湯沢台のカトリック女子修道院「聖体奉仕会」に14日、第一次大戦中にポルトガル中部ファティマに聖母マリアが現れたと伝えられる「ファティマの奇跡」から100年を記念して作られた聖母像がやってきた。ファティマと秋田はともに北緯39度線近くにあり、「東西の奇跡」の対面に、日本だけではなく世界各国から訪れた約500人が祈りをささげた。(藤沢志穂子)

 涙を流したマリア像は、台座を含めて高さ120センチの木彫りの像。昭和50年1月に、両目に涙が浮かんでいるのを修道女が気づき、同56年9月まで101回、涙を流したとされ、多くの目撃者もいる。涙は秋田大学と岐阜大学の法医学教室により「ヒトの体液」と鑑定された。「アワ・レディー・オブ・アキタ」(秋田の聖母)と呼ばれており、海外でも広く知られている。
一方、ファティマの聖母像は1917年5月13日、ファティマで3人の羊飼いの子供の前に聖母マリアが現れ、毎月13日に同じ場所に来るよう告げたという伝承から100年を記念して作られた。ファティマの聖堂にあるものと同じ大きさで、冠を除いた高さは105センチ。日本各地を巡回中で、15日まで聖体奉仕会に安置され、最終的にはカトリック幟町(のぼりちょう)教会(広島市)に納められる。
奇跡の聖母像の対面には、2日間で1千人以上が訪れる見通し。海外からはオーストラリア、韓国、フィリピン、台湾などの信者が来日する。

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2017年9月28日