中2自殺 いじめ認定…第三者委 「SOS見過ごされた」 兵庫・加古川

 

(2017年12月24日 読売新聞朝刊)

 兵庫県加古川市の市立中学2年の女子生徒(当時14歳)が昨年9月に自殺した問題で、同市教育委員会の第三者委員会(委員長=吉田圭吾・神戸大教授)は23日、クラスで仲間外れにされるなどのいじめが原因と認定したと発表した。女子生徒は自殺の約3か月前、学校のアンケートで「無視される」などと訴えていたが、担任教諭らは一切対応せず、第三者委は「対応していれば、自殺せずに済んだと考えるのが合理的」と指摘した。

 市教委によると、女子生徒は昨年9月12日に自殺を図り、同20日に死亡。自宅から、いじめを示唆するメモが見つかり、第三者委を設置した。

 第三者委の調査結果によると、いじめは1年生の時からクラスと部活動であり、呼ばれたくないあだ名を付けられ、からかわれるようになった。2学期に、部活動で一緒にいじめられていた他の生徒の保護者が学校に相談。学校側は生徒間トラブルとして済ませ、いじめは続いたという。

 同市では、2011年に大津市の男子生徒が自殺した問題後、生徒の悩みを把握するために全中学校で定期的にアンケートを実施。女子生徒は昨年6月、「仲間に入れてもらえないことがある」「友達にからかわれたり、バカにされることがある」などの質問に「あてはまる」と回答したが、これを見た副担任は結果をパソコンに入力しただけで、結果を見た担任も女子生徒に事情を尋ねるなどしなかった。

 担任らの対応について、第三者委は「無視などの行為がいじめに当たるという認識がなく、SOSサインがことごとく見過ごされた。女子生徒は孤立化し、無力感から脱せず自死に至った」と学校を批判した。

 遺族の代理人の渡部吉泰弁護士によると、女子生徒は「死ね」と書かれたメモを渡されたこともあったといい、「学校は、何度も防ぐチャンスがあったのに、女子生徒を見捨てた形となった」と指摘した。

 加古川市教委は今後、再発防止策を講じ、取り組み状況を遺族に報告する。

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2017年12月24日