祈りの意向

2024年1月の教皇と日本の教会の祈りの意向

2024年1月の教皇と日本の教会の祈りの意向

教皇の意向: 多様性という賜物のために

*キリスト者の共同体には賜物として多様なカリスマがあること、また、カトリック教会には多様な儀式の伝統があることを、聖霊の導きによって気づくことができますように。

 (2024.1.2 バチカン放送) 教皇フランシスコは2日、2024年1月の祈りの意向について以下のビデオメッセージをおくられた。
 「教会におけるカリスマの多様性を恐れることはありません。むしろ、この多様性を生きることを喜ぶべきです。すでに初期のキリスト教共同体の中に、多様性と一致はかなり存在していました。その緊張は高いレベルで解決される必要がありました。
 しかし、それだけではありません。信仰の歩みを進める上で、他のキリスト教教会や共同体の兄弟姉妹たちとのエキュメニカルな対話の必要もあります。それは混乱や困惑を生むものではなく、キリスト教共同体がただ一つのキリストの体として成長するための、神からの贈り物のようなものです。
 たとえば、東方教会について考えてみましょう。東方教会は独自の伝統、特徴的な典礼を持っていますが、信仰における一致を守っています。これは信仰を強めるものであり、分裂させるものではありません。
 私たちが聖霊に導かれるなら、豊かさや、差異、多様性は、対立の原因にはなりません。聖霊は、何よりも私たちが、「神の愛する子ら」であることを思い起させてくれます。神の愛において皆が同じであり、皆が異なるのです。
 祈りましょう。キリスト者の共同体には賜物として多様なカリスマがあること、また、カトリック教会には多様な儀式の伝統があることを、聖霊の導きによって気づくことができますように」。(編集「カトリック・あい」)

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日本の教会の意向: すべての命を守る

*神が与えてくださったすべての命の尊さを悟り、互いを思いやることができますように。

2023年12月30日

【12月の教皇と日本の教会の祈りの意向】

教皇の意向: 障がい者のために

*障がい者に社会の関心が注がれ、積極的な参加を大切にする誰一人排除しない諸施策が提供されますように。

(2023.11.29 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、この意向について、ビデオメッセージの中で次のように話された。

 「私たちの間で、最も不安定な立場の人たちの中に、障がいのある方々がいます。彼らの中には、無知や偏見に基づく拒絶に遭い、疎外感を体験する人もいます。

  社会制度は、教育、雇用、また創造性を発揮できる場所へのアクセスを通して、彼らの計画を支えなければなりません。障がい者の受け入れを促進する計画やイニシアチブが必要です。 その中でも特に、付き添うことを望む人の大きな心が必要です。

 それは、社会においても、また教会生活においても、様々な能力を持ったこれらの人たちの貢献と才能に対して開かれたものとなるように、私たちのメンタリティーを少し変える必要を意味しています。それゆえに、完全にバリアフリーの小教区を作ることは、物理的なバリアを取り除くことを意味するだけではありません。それはまた、「彼ら」について話すのをやめて、「私たち」について話し始める必要があると理解することでもあるのです。

 祈りましょう。障がい者に社会の関心が注がれ、積極的な参加を大切にする誰一人排除しない諸施策が提供されますように」。

(編集「カトリック・あい」)

 

日本の教会の意向: 召命のために

*司祭・修道者・信徒が、救いの福音を社会に伝え、神からの呼びかけに応えることができますように。

2023年11月30日