教皇と教皇庁の高位聖職者による四旬節の黙想会は、毎年恒例となっている。今年の黙想会は10日午後から15日午前まで、ローマ郊外のカルテッリ・ロマーニ地方、アリッチャにある黙想の家「カーサ・ディヴィン・マエストロ」で行われる。
黙想は「熱い願いの町-この世の生活における、過ぎ越し的な眼差しと態度のために」をテーマに、フィレンツェのサン・ミニアート・アル・モンテ修道院(ベネディクト会・モンテ・オリヴェート派)院長、ベルナルド・フランチェスコ・マリア・ジャンニ神父が指導。
黙想会中の一日は、早朝のミサから始まる。朝食後、午前の黙想、昼食後、午後の黙想と、一日2回の黙想が行われ、晩課と聖体礼拝で締めくくられる。初日10日は午後、全体の導入として「私たちがここにいる理由」というタイトルで、第1回目の黙想が行われた。
ジャンニ神父は、中世の神学者・神秘家サンビクトールのリシャールの「愛のあるところに、眼差しがある」を引用しつつ、主が私たちの歴史や生活の中を横切りながら、飽くことなく残されるしるしを認め、読み取るよう促し、イエスの眼差しに見つめられて「あなたがたは私を何者だと言うのか」という問いに揺さぶられながら、「自分たちもまたイエスのように見つめることを学ばねばなりません」と語った。
11日午前は、「ラ・ピーラの夢」と題し、元フィレンツェ市長の尊者ジョルジョ・ラ・ピーラ(1904-1977)をめぐって第2回目の黙想が行われた。
教皇はこの黙想期間中の13日に教皇選出6周年を迎えられる。期間中、水曜日の一般謁見等の公務はなさらない。
(編集「カトリック・あい」)