教皇フランシスコはこの5年間の活動の中で、2つの回勅(ベネディクト16世が書き始めたものを教皇フランシスコが完成させた「信仰の光」、環境問題をテーマにした「ラウダート・シ」)、2つの使徒的勧告(外に出て行く教会の姿勢を示した「福音の喜び」、家庭の愛をテーマにした「愛の喜び」)、教皇庁の改革などを中心とする23の自発勅令を発表された。
また、家庭をテーマとした2回の世界代表司教会議(シノドス)を開催したほか、「いつくしみ」をテーマにした特別聖年を実施し、22回の海外司牧訪問を通し33カ国を訪問、また17回のイタリア国内訪問をされた。また、原則として毎週水曜の一般謁見のなかで行うカテケーシスでは、信仰宣言、秘跡、聖霊の賜物、教会、家庭のいつくしみ、キリスト教的希望、ミサ聖祭などをテーマにされており、昨年秋からは、「ミサ聖祭」をテーマにした長期連続講話を続けられている。
選出5周年を迎え、教皇フランシスコは「開かれた教会」「受容性のある教会」を目指し、精力的な活動を続けておられる。今秋には、若者と召命をテーマにしたシノドスを開催するが、その準備の一環として、世界の若者たちを集めたシノドス準備会議を19日から24日にかけてローマで開く。
また教皇選出5周年を記念して、バチカン出版局から「教皇フランシスコの神学」シリーズ全11巻が刊行され、ヴィム・ヴェンダーズ監督によるドキュメンタリー映画「Pope Francis – A Man of His Word」も5月頃に公開が予定されている。
(バチカン放送日本語版をもとに「カトリック・あい」が編集しました。)