・教皇が「軽微の体調不良」で27日の恒例行事の一部をお休みに

Pope Francis falls ill in virus-stricken Italy

Pope Francis blows his nose as he leads the Ash Wednesday Mass which opened Lent at Santa Sabina Church in Rome on Feb. 26. (Photo: Albert Pizzoli/AFP)

(2020.2.28 カトリック・あい)

 灰の水曜日の翌日の27日、ローマのラテラノの聖ヨハネ大聖堂で、ローマ教区の主任司祭たちの集いが行われたが、恒例の教皇フランシスコによる講話と司祭たちへの赦しの秘跡は、中止された。準備されていた講話は、ローマ教区教皇代理司教アンジェロ・デ・ドナーティス枢機卿に託された。

 バチカン報道官は、教皇の講話などの中止の理由を、「軽微の体調不良のため」としているが、新型コロナウイルスについて検査を受けられたかどうかについては明らかにしなかった。イタリアではこれまでに655人の感染が確認され、17人が亡くなるなど、欧州各国の中で最多の感染者が出ていることから、大事をとられたものと見られる。

 なお、教皇は27日、バチカンの宿舎、サンタ・マルタ館の礼拝堂での朝のミサのほか、「世界カトリック環境運動」関係者との出会いなどは、予定通りこなされている。

 教皇はこれまで青年時代の20代前半に結核で肺の取り除かれたが、その後は健康でおられる。2013年に教皇就任以来、毎年平均4回の外国訪問をこなすなど、精力的に活動されているが、83歳のご高齢もあり、坐骨神経痛による脚の痛みで定期的な理学療法を受けておられる、という。

 

 

 

 

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2020年2月28日