・教皇、外交団挨拶で、聖職者の性的虐待に断固たる対応約束

(2019.1.8 カトリック・あい)

 教皇は7日の財バチカン外交団への新年あいさつの中で、世界中のカトリック教会を揺さぶっている聖職者による性的虐待スキャンダルについても言及、「改革の道」を追求する決意を示した。

 バチカン広報が発表した教皇挨拶では、「弱者を虐待することは、この上ない悪、憎むべき犯罪として考えられるものの一つ。そうした虐待は、罪のない子供たちに必要な人生で最善のものを容赦なく吹き飛ばし、取り返しのつかない、一生消えることの無い傷を与えます」と指摘。

 そのうえで、「聖座とカトリック教会はこのような犯罪およびその隠蔽と戦い、そのようなことが繰り返さないように総力をあげます。そして、聖職者が関わった真相を解明し、力と心の虐待を伴った性的暴力の被害にあった小さき者たちへの正義を果たすようにします」と言明した。

 さらに、「虐待の事実に完全な光を当て、そうした犯罪がもたらした傷を癒す具体的な方策を協議する」ために、2月21日から24日にかけて、全世界の司教協議会の会長を招集して「児童保護のためのサミット」を開くことを、改めて確認した。

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2019年1月10日