・教皇、マプトでエイズ患者治療センター見学

(2019.9.6 バチカン放送)

 教皇フランシスコは6日朝、訪問先のモザンビークで、首都マプト郊外にある「ジンペト・ホスピタル」のエイズ患者治療センターを見学された。

 このセンターは、2002年にカトリック系組織・聖エジディオ共同体がアフリカ10か国で始めた「健康への権利とエイズと飢餓との闘いを目的としたプロジェクト」の一環として、2018年に開設された。女性や子どもたちをはじめとする患者たちの治療はもとより、生活支援、教育指導なども行っている。

 教皇は関係者へのあいさつで、同病院とセンターの活動を「死と苦しみが広がる場所に命と愛を吹き込む、神の愛を体現するもの」とたたえられ、「善いサマリア人」のたとえを挙げながら、「困難な状況に置かれた人々に対し、遠くから見て見ぬふりをせず、偏見や疎外に苦しむ多くの人の声なき叫びに耳を傾ける、関係スタッフの憐みの心」に感謝された。

 あいさつの後、教皇は病室を訪れ、およそ20人の患者を見舞われた。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年9月6日