・教皇、広報省長官にバチカン長官として初の一般信徒を任命

教皇庁広報省の新長官となったパオロ・ルッフィーニ氏 – RV

(2018.7.6「カトリック・あい」)バチカン発表によると、教皇フランシスコは5日、教皇庁広報省の長官にジャーナリストのパオロ・ルッフィーニ氏を任命した。広報省は、先月23日に広報事務局から「省」に昇格したばかり。また、バチカンの長官はこれまですべて司祭が務めており、一般信徒が長官となるのはルッフィーニ氏が初めてだ。

 教皇は、バチカン改革の一環として、女性を含む一般信徒の責任あるポストへの任命を進めており、今回も教皇の具体的な意思が反映されている。また教皇は、世界に向けた情報発信、宣教の手段としての広報部門の再編、強化にも力を入れ、先に、 バチカンの主要メディアであるVatican news, Vatican media and Radio Vaticana のコンテンツの共有、広報関係スタッフの見直しを図り、さらにマルチメディアとビデオ放送への展開にも意欲的で、新長官はこれらの広報部門改革の推進役としての責任を負う。

 ルッフィーニ氏は、イタリア・シチリア州パレルモの生まれの61歳。ジャーナリストとして、新聞・TV・ラジオの分野で40年近い経験を持つ。1979年にナポリのイル・マッティーノ紙で記者生活を始め、ローマのイル・メッサジェーロ紙に転じ、1996年にイタリア放送協会に移ってラジオニュース、国会番組、ラジオ1(1999-2002)でディレクターを務めたあと、2014年からイタリア司教協議会のラジオ放送「インブルー・ラジオ」の放送局長。並行して、イタリア放送協会のRAI3で局長のあと、TV局La、TV2000で放送総局長となっている。

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2018年7月6日