アフリカも大きく取り上げられ、持続的な発展が特に強調された。持続的発展の欠如が移民・難民の発生につながる。教会は常にこの問題に対処したり、全体的な問題に対処できないとしても、発展の形に注意を払い、この地域の人々に役立つものを捜す必要があるとする意見が出た。現代の”奴隷”の問題も、世界のすべての国々に関わる問題として議論された。
*移民・難民の原因は、若者たちを巻き込む戦争、武器取引、資源の搾取
ゲスト発言者としてこの日の会見に出たエチオピアのBerhaneyesus Demerew Souraphiel枢機卿は、アフリカにおける移民・難民の問題を取り上げ、若者たちがとくに影響を受けている、と指摘したほか、国際的な武器取引の問題がシノドスで話されていないことに不満を示した。「悲しいことですが、現在の移民・難民発生の原因は戦争にある。子供たちも武器取引に使われています。アフリカの多くの若者たちにとって、シノドスで皆さんが多くの時間をさいて科学技術や他の事を心配する前に、どうやって生き残るか、が問題なのです」と訴えた。
また枢機卿は、アフリカに豊富にある鉱物資源-特に、コンゴで産出する貴重な鉱石であるコロンバイト-タンタライト-の搾取についても言及し、この採掘のために村々や住民たちが立ち退きを強制されている実態を説明。「若者たちもその犠牲となっているのです」と語った。
そして、アフリカの人々の欧州での扱われ方を嘆き、「欧州の人々がアフリカに気安く行けますが、アフリカの人々は欧州でそのようには扱われない。欧州のキリスト教のルーツはどこに行ったのでしょう?キリスト教がもとになった生き方はどこにあるのですか?」と問いかけ、「よその人々を受け入れるのが、キリスト教的価値観、キリスト教徒の義務でしょう」と強調。移民・難民の受け入れを拒否する政府の政策に関しても「キリスト教徒の良心が問われている」と指摘した。
*霊的交わりの重要さ