・アッシジの聖フランシスコとスルタンとの出会い800年記念行事、教皇が特使派遣

(2019.3.1 バチカン放送)

 アッシジの聖フランシスコとエジプトのスルタン、アル=マリク・アル=カーミルとの出会いから800年を記念する行事がエジプトで1日から3日にかけて催されるが、、教皇フランシスコはこの行事に、特使として教皇庁東方教会省長官、レオナルド・サンドリ枢機卿を派遣された。

 アッシジの聖フランシスコは、イスラム教徒に福音を伝えることを望み、1219年、エジプトに向かい、カイロの北方、ダミエッタで、スルタン、アル=マリク・アル=カーミルと会見している。

 教皇フランシスコは、エジプト訪問を前にした教皇特使サンドリ枢機卿に書簡を送られ、アッシジの聖フランシスコが、いつくしみ深い「共通の父」としての神の愛を伝え、すべての人が救いと真理にあずかれるように、宣教心に燃えていた兄弟たちをイスラム教徒たちの間に派遣すると共に、自らも、一人の兄弟を連れて、エジプトに渡り、スルタンに面会したことを回顧、聖フランシスコとアル=カーミルとの精神的な対話を感動をもって思い起こされた。

 そして、サンドリ枢機卿に「すべてのキリスト教徒とイスラム教徒に、兄弟愛をもってご自身の挨拶を伝えるように」と願われるとともに、この機会に「誰もが宗教を理由にした暴力の誘惑に陥ることがないよう、対話と和解と協力を推進し、人々の間に兄弟的交わりと、平和と善を育てる」ことを希望された。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年3月2日