シノドス閉幕へ:若者たちから教皇に、感謝伝える催しと手紙

(2018.10.27 バチカン放送)

 「若者シノドス」の閉会を翌々日に控えた26日、全体会議の後半、参加の若者たちが教皇フランシスコに感謝を伝える催しが行われた。

 全体会議ではまず、第15回通常理事会のメンバー選出があり、管轄・地域別に16名の司教(東方典礼カトリック教会1、北米2、ラテンアメリカ3、欧州3、アフリカ3、オセアニア1、アジア3)が選ばれた。これに9月15日に発表されている新使徒憲章「エピスコパリス・コムニオ」に従い、次回シノドスのテーマにふさわしい教皇庁組織(省・評議会等)の責任者1名、教皇が指名するメンバー4名を加え、理事会メンバーは21名となる。

 全体会議の後半では、パウロ6世ホールのエントランスの広間で、シノドスに参加した若者たちによって、教皇フランシスコに対する感謝の催し行われた。イベントは事前の予定になかったもので、若者たちはフラッシュモブや音楽で、教皇や司教たちに喜びと感謝を伝え、シノドス事務局長のロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿がピアノ演奏を披露するなど、会場には和やかな雰囲気が広がった。

 教皇に手渡された手紙で、若者たちは、教皇や司教たちとともに「小さな歴史的一片」を過ごした喜びと、自分たちの考えを述べる機会を与えてくれたことへの感謝とともに、「今日の世界は、私たち若者に、これまでにないチャンスとともに、多くの苦しみをもたらしています。これらの苦しみに対し、新しい答えと新しい愛のエネルギーが必要です。世界は、より良い社会のために働きながら、受け取るよりも与えることの幸せを生きる、希望の再生を必要としています」と訴えた。そして、教皇の「貧しい人々をはじめ、すべての人に開いた、外に向かう教会、野戦病院としての教会」という夢を共有し、自分たち自身も、平和と連帯の文化構築のために努力することを約束し、教皇が始めたその歩みを続けることができるよう祈った。

 手紙と花束を受け取った教皇は、若者たちに心からの大きな感謝を述べられ、皆に祝福を与えられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2018年10月28日