黙想会中の日々は、朝のミサに始まり、午前と午後に一回ずつデメンドンサ神父による講話、夕方には晩課、黙想、聖体礼拝が行なわれる。21日、教皇は黙想会に参加中のため、バチカンでの水曜恒例の一般謁見は行われなかった。
21日午前、デメンドンサ神父は「世界中の涙をご自分のもとに集めるイエス」をテーマに黙想のための講話を行い、まず、ルカ福音書中に登場する年齢も立場も異なる様々な女性たちの存在に注目。「言葉ではなく、涙や態度で、人生の苦しみや喜び、慰めと救いへの希望を表現」する福音書の女性たちから、イエスへの信仰と奉仕を学ぶよう招いた。
神父は「涙は死への欲求ではなく、むしろ生きることへの渇きであり、涙はそのメッセージを受け取ってくれる相手を常に必要としています」とし、「涙は私たちの人生の喜びや悲しみの歴史、履歴書であります」とした。そして、「神は私たちが人生の中で流した涙、また流せなかった涙をすべてご存知であり、これら全部の涙を集め、祈りとして受け入れられる、イエスの前で涙を流した女性たちのように、私たちも神を信頼し、その前で涙を隠してはならないと説いた。