教皇、再来年秋に南米汎アマゾン地域シノドスを開催(CRUX)

(2017.10.15 Crux Vatican Correspondent Inés San Martín)教皇フランシスコが15日、2019年10月に南米汎アマゾン地域シノドス(代表司教会議)を開催すると発表した。対象校はボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、仏領ガイアナ、ガイアナ、ペルー、ベネズエラ、スリナム。シノドスは通常、全世界規模で開かれるが、前々教皇の聖ヨハネ・パウロ二世は特定地域への関心を示す意思表示として地域シノドスを招集していた。教皇フランシスコによる招集は初めて。来年10月には、若者の司牧や召命について話し合う通常のシノドスが予定されており、地域シノドスはその一年後に開かれることになる。

 教皇は15日の日曜恒例の正午の祈りの終わりに、汎アマゾン地域シノドスについて「中南米司教協議会の何人かのメンバーから強い要請を受け、開催を決めました。会議は2019年10月、ローマで開きます」と語り、開催の目的は「この地域における新たな宣教のあり方を見出すこと」とし、特に、「見捨てられ、将来に展望を持てなくなっている原住民の人々」「地球の‶肺〟、酸素供給の役割を果たしているアマゾン流域の熱帯雨林」などへの対応を主要な課題とする意向を示した。

 汎アマゾン地域シノドス開催発表は、サンピエトロ広場で行われた新聖人35名の列聖ミサの後に行われ、会議の成功に聖人たちの取り次ぎを願った。35名の中には、1645年にブラジル、ナタルのオランダ系カルバン派によるカトリック教徒迫害で殺害された司祭、信徒、‶ナタルの殉教者〟30人が含まれている。

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2017年10月16日