・教皇が「若者シノドス」の”教皇代理”にミャンマーなど欧米以外から4人任命

(2018.7.14 Vatican News)

 「若者」をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会が10月3日から28日にかけてバチカンで引かれるが、教皇フランシスコは14日、同会議のpresidents-delegate として、ミャンマーのボー枢機卿など4人の枢機卿を任命した。

 Presidents-delegateは、シノドスの主宰者である教皇の代理として、総会を取り仕切る役割を与えられ、シノドスの作業を指導し、会議を効果的に進めるために、必要があれば特定の参加者に特別の任務を与える責任を持つ。また、会議がまとめる文書に署名をする。複数のpresidents-delegateがいる場合は、全員がシノドスの最終文書に署名をすることになっている。

 任命された4人の枢機卿は、ルイス・ラファエル・サコ、カルデア典礼バビロニア総大司教(イラク)、デシレ・ツァラハザナ、トゥアマシナ大司教(マダガスカル)、チャールズ・マウン・ボー枢機卿(ミャンマー)、ジョン・リバット、ポートモレスビー大司教(パプアニューギニア)。

 ⇒Presidents-delegateは、日本語に訳せば、「シノドスにおける教皇代理・総会議長」とするのが、実態に近いかもしれない。それだけ、今回シノドスの成否に重要な役割を果たすことになるわけだ。また選ばれた4人のうち、イラクとマダガスカルの2人は前月、枢機卿に任命されたばかり。また4人ともに欧米以外の出身で、中東、アフリカ、東南アジア、太平洋島しょ国から1人ずつ選ばれているのが注目される(「カトリック・あい」南條俊二・翻訳も)

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2018年7月15日