・シノドス初日:「家庭シノドス」と使徒的勧告の延長上で、と事務局長強調

(2018.10.4 バチカン放送)

 「若者」をテーマとしたシノドス初日、

 バチカンで10月3日から「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会」が始まり、初日は午前の開会ミサに続き、午後からシノドス・ホールで司教たちの最初の全体会議が行われた。

 全体会議では、教皇は参加者らをシノドスを始める祈りに招かれ、次いで開会の挨拶を述べられた。続いて、シノドス事務局長のロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿が今回のシノドスの概要等について説明した。

 事務局長は、「若者」をテーマにしたこのシノドスは「『家庭』をテーマにした前回の2つのシノドス、およびその後の教皇の使徒的勧告『(家庭における)愛の喜び』の延長線上」にあり、「教会の刷新と社会との関係」を考える上で、「最も本質的なカテゴリーとして『家庭』と『若者』があります」と説明した。

 そして、今回のシノドスの新しい点として、教皇フランシスコが先日発表した、シノドスをめぐる使徒憲章「エピスコパリス・コムニオ」に沿って行われることを指摘。シノドスに出席した267人の司教は、東方典礼カトリック教会、各国司教協議会、教皇庁、シノドス事務局、修道会総長連盟からの代表に加え、教皇が指名したメンバーで構成されている、とし、この他に協力者としての専門家、世界各国からの傍聴者、中でも34人の若者の存在を挙げた。

 また事務局長は、今回のシノドス開催までの長い準備の過程を振り返り、特にインターネットで若者たちの意見を集め、ローマに世界から若者たちを集めて”プレ・シノドス”を開くなど、今回のテーマの当事者である若者たちから聴くことに力を入れたことを挙げ、その結果として「若者たちは、司牧者や大人たちとともに、より福音的で勇気ある、参加型で宣教的な教会の構築を目指し、教会の刷新の主役となることを望んでいる」ことが明らかになったことを強調した。

 事務局長の説明に続いて、シノドスの議長を務めるセルジオ・ローシャ枢機卿から先に発表、通知している「討議要綱」に関する説明があった。

(編集「カトリック・あい」)

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2018年10月5日