*新型コロナウイルスで食料緊急支援へ国連WFPが参加求める

(2020.4.4 カトリック・あい)

 国連の世界食糧計画(WFP)が、新型コロナウイルスの世界的感染で最も影響を受ける途上国などの弱い立場の人たちへの食料供給などの支援活動を進めている。WFPは国連最大の人道支援機関であり唯一の食料支援機関。国連の各種援助機関の中で食料だけでなく、医薬品や支援スタッフ等の輸送を一手に担っている。

 そのWFPが現在最も力を入れている活動の一つが、学校閉鎖で給食を受けられなくなった子供たちの支援。WFPによると今、世界190か国3億6700万人以上の子どもたちが、新型ウイルスのために学校が休校となり、学校給食を受けられなくなっており、中でもWFPが学校給食を支援してきたアフリカ貧困国など48か国・1100万人近い子どもたちが、休校のために給食を受けられなくなっており、その数は今後さらに増加する見込みだ、という。

 多くのお腹をすかせた子どもたちにとって、学校給食は一日で唯一の栄養価の高い食事となっており、給食がなければ、必要不可欠なビタミンや微量栄養素の摂取に重大な支障が出る。

 手を洗う手段さえない国で、既に栄養失調で免疫力の低い子どもたちの両親が新型コロナウイルスに感染する危険が高い。WFPでは、そうした子供たちの栄養を支え続けるために支援を進めている。

 具体的には「学校給食のグローバルモニタリング」によって即時にデータを収集し、各国で影響を受けている子どもたちの数を把握したうえで、。他の国連機関などとも連携し、子どもたちが必要不可欠な支援を受け続けられるよう解決策に取り組んでいる。

 国連WFPへの資金支援は、寄付金控除の対象となる認定NPO法人・ 国連WFP協会(info@jawfp.org)が窓口。寄付はフリーダイヤル(0120-496-819)でも受け付けている。(確定申告で所得税の一部が還付される)。

2020年4月4日

・世界の新型ウイルス被害拡大よそに”感染源”中国が太平洋で覇権狙う活動?

 新型コロナウイルスの感染拡大で欧米はじめ世界中の政治・経済・社会が機能マヒに陥ろうとしている最中に、”感染源”とされている中国が太平洋を巡る覇権獲得を目指す行動を活発化させている。

 26日付けの ニュースで軍事社会学者の北村 淳氏が明らかにしたもの。

 それによると、米国での新型コロナウイルス感染が顕著になり、トランプ大統領が本格的な対策を取ろうとして2月26日、米海軍当局は中国に対し、中国海軍軍艦がその10日ほど前、米海軍哨戒機に対してレーザー照射をしたことに強く抗議した。米海軍によると、グアム沖公海の上空を警戒飛行中のポセイドン海洋哨戒機に対して、同海域を航行中の中国海軍駆逐艦「呼和浩特(フフホト)」がレーザーを照射した。

 このレーザーは肉眼では感知できないものの、各種計器により察知された。乗員や計器類にダメージを恐れのある行為であり、米中海軍間ならびに多国籍海軍間の取り決めで禁止されている。米海軍当局は「今回のレーザー照射は国際的取り決めに対する重大な違反であると同時に危険きわまる行為であり、決して容認できない」と強く抗議したという。。

アメリカ海軍哨戒機にレーザーを照射した中国海軍の「呼和浩特」(出所:米海軍協会)© JBpress 提供 アメリカ海軍哨戒機にレーザーを照射した中国海軍の「呼和浩特」(米海軍協会)

中国軍艦に搭載されているレーザー装置© JBpress 提供 中国軍艦に搭載されているレーザー装置

 米海軍から抗議を受けた中国軍当局は3月10日になって、「中国の領土である西沙諸島」の周辺海域に「侵入」したアメリカ海軍軍艦に対して、中国海軍航空機と軍艦を差し向け、中国の主権的海域から駆逐した」との声明を発表、アメリカに厳重に抗議した、という。

 中国側が「侵入した」とする軍艦は、米海軍ミサイル駆逐艦「マッキャンベル」で、中国が軍事基地化を既成事実にしている西沙諸島周辺海域で公海での航行自由原則維持のための作戦を実施していた。

 米海軍による南シナ海でのFONOPと、中国側による「米軍艦を追い払った」という声明ならびに厳重抗議は、“日常的出来事”とはなっているものの、米中双方ともに新型コロナウイルスとの戦いの最中でも引き続き南シナ海でのバトルが続いていることを示している、と北村氏は解説している。

 また別の報道によると、これらの中国艦隊は、米太平洋艦隊が司令部を置くハワイ・オアフ島の西約300キロ・メートルまで近づき、空母への給油能力をもつ新型補給艦も参加していた。中国の軍機関紙・解放軍報は、「フフホト」などが太平洋で遠洋訓練を実施したと伝えた記事で、「(兵士らは)興奮と緊張の中で、実戦想定の訓練で初めて日付変更線を越えた」と接近を示唆。さらに米軍側の情報では、「フフホト」には、最新鋭で迎撃が困難とされる極超音速対艦ミサイルが搭載され、米艦隊司令部を射程内に収めていた。中国軍は、SNS上に別のミサイル駆逐艦がこの最新鋭ミサイルの試射映像を流し、暗に米軍側を威嚇した。

 3月に入っても中国の空・海軍の威嚇行動は続いている。北村氏によれば、16日、複数機の中国軍戦闘機と早期警戒管制機が台湾海峡上空を台湾本島へ接近し、夜間機動訓練を実施した。新型コロナウイルス騒動が始まって以来、初の中国軍機による台湾本島への接近行動であり、台湾空軍は戦闘機を緊急発進して中国軍機を追い払った、という。

 さらに、19日、米海軍当局が、原子力空母「セオ中国高速艇が台湾警備艇に乗り上げた瞬間ドア・ルーズベルト」が率いる空母打撃群と強襲揚陸艦「アメリカ」が率いる水陸両用即応群が、それぞれ南シナ海で機動訓練を実施した旨を公表したのに対し、中国の「環球時報」は「中国の主権的海域である南シナ海に軍艦を乗り入れて軍事演習を今後も続けるならば、それらの艦艇に対して電磁パルス攻撃を加えることも厭わない」との中国当局者の発言を掲載した。

 同じ19日には、中国海軍052D型ミサイル駆逐艦1隻、054A型ミサイルフリゲート2隻、093A型戦闘補給艦1隻からなる中国艦隊が宮古海峡を通過する状況を、海上自衛隊哨戒機が確認している、という。

 翌20日、台湾当局は、4日前の16日に金門島沖合をパトロール中の台湾沿岸警備隊の小型警備艇が中国の小型スピード艇に襲撃され、損害を受けた事実を公表するとともに、中国政府に対して厳重抗議を行った。台湾沿岸警備隊の小型警備艇2隻が、台湾漁船3隻とともに、金門島沖合で中国漁民が仕掛けた違法漁網の撤去作業と周辺海域の警戒に当たっていたところ、船名・船体番号を記していない10隻を超す高速艇が襲いかかり、石やビンを投げ込み、高速で体当たりしてきた、という。

 中国沿岸に位置する金門島周辺で発生した事件である以上、スピードボートが中国のものであることは確実。中国海上民兵あるいは中国海軍特殊部隊などが操縦していたもの、と思わる、と北村氏は見ている。

© JBpress 提供 中国高速艇が台湾警備艇に乗り上げた瞬間(出所:台湾沿岸警備隊、以下同)

 

2020年3月30日

・イタリアのイスラム教指導者も、教皇の祈りの時に合わせて祈るよう呼びかけ

(2020.3.30 Sr.ルカ・岡立子)

 トリエステのイスラム共同体のイマーム(指導者)Nader Akkad師が3月27日の教皇フランシスコの祈りの時に合わせて、イタリアのイスラム共同体のすべての信徒たちに、霊的に一致して祈るよう呼びかけた。イタリアのイスラム文化センターから出された呼びかけは次の通り。

 「ローマの大モスクは、この金曜日、イタリアのすべてのイスラム教徒たちに呼びかけます。いつくしみ深く、あわれみ深い、いと高き神に嘆願するように。

 すべての人々が霊的に一致し、死者、病者に、そして、苦しみを和らげ、命を救うために、信頼と忍耐をもって働いているすべての人々に、いつくしみ深い心を向けながら。この人々は、私たちの国が、世界のその他のすべての国とともに、再び、安らかに生活を見つめ、希望と喜びを見出しながら、一日も早くこの感染症と死の悲劇的な状況から抜け出すことが出来るという希望によって力づけられています」。

 (以下原文)

تماشياً مع دعوة بابا الفاتيكان البابا فرنسيس جميع المؤمنين للصلاة والدعاء.
المسجد الكبير في روما، دعى الجمعة 27 مارس 2020، جميع المسلمين في إيطاليا للصلاة والدعاء، في منازلهم، إلى الأموات والمرضى جراء فيروس كورونا المستجد (كوفيد 19).
ووجه المركز الإسلامي في إيطاليا نداء شكر وتقدير إلى كل من يعمل لتخفيف المعاناة وإنقاذ الأرواح، آملا أن تتمكن إيطاليا وجميع دول العالم من القضاء على الوضع الوبائي المأساوي قريبا والعودة للنظر إلى الحياة بهدوء وسعادة.

2020年3月30日

・「新型ウイルスの危機克服に、世界中の争いを止めて」-教皇と国連事務総長の訴えに動き

  新型コロナウイルスの危機に世界が直面する中で、世界中の争いの停止を求める国連のグチエレス事務総長と教皇フランシスコの呼びかけに、いくつかの武装グループが早速、前向きの反応をした。

*教皇フランシスコの訴え

 教皇フランシスコはかねがね世界中で続いている紛争を「分散型の第三次世界大戦」とされているが、29日の正午の祈りの中で、先日の国連事務総長の訴えに呼応する形で、世界が新型ウイルスと必死に取り組んでいる中で、世界で続いている争いの即時停止を呼びかけた。「いかなる形の敵対行動も停止し、新型ウイルスの世界的大感染に”結束して戦う”ように」と語られ、新型ウイルスという”共通の敵”に対する一致した努力が、諸国の指導者たちと集合体の間の敵対を克服する、新たな決意を奮い立たせますように。利害対立は戦争によって解決されません」と祈られた。

*国連事務総長の訴え

 教皇の訴えの6日前、23日に国連事務総長のアントニオ・グチエレス氏は、世界中の争いに関わっている集団に対して、新型ウイルスに対するもっと大きな闘いを支援するために「武器を置くように」と強く求めた。「新型ウイルスの猛威は、戦争の愚かさを際立たせています… 武力闘争を完全封鎖し、私たちの命を賭けた真の戦いへ力を合わせることに集中しよう」と。

*訴えに、数か国で前向きの反応

 国連事務総長の訴えに応えて、カメルーン、フィリピン、イエメン、シリアのいくつかの武装グループが、武力行使を抑制する最初の措置をとり始めた。イエメンでの5年間にわたる内戦は、世界で最悪の人道危機の1つを引き起こし、シリアでは、新型ウイルス大伝染の潜在的な危機が、9年間の紛争の影響に苦しむ国内650万人の難民に極度の恐怖をもたらしている。そうした中で、このような反応は希望を与える。

*だが、”忘れられた戦争”は続いている

 だが、その一方で、アフガニスタン、マリ、リビア、ソマリア、イラク、ガザ地区など、他の多くの地域では緊張が続いている。メキシコでは麻薬密売人たちが麻薬取引の統制に反対して争い、北朝鮮は最近、周辺国の脅威となりうる弾道ミサイル二発を発射した。

 現在、世界中の約70の国が何らかの形で紛争に巻き込まれている。そのほとんどの国が、アフリカとアジアにある。そして、これらの多くは、世界の人々から”忘れられた戦争”だ。たとえば、クルドとトルコの紛争は1984年から、ソマリアの内戦は1991年から続いている。

*最も弱い人々が”壊滅的な被害”を受けないように

 停戦によって、新型ウイルスの感染拡大に最も脆弱な人々に対する人道支援を行うことが可能になる。教皇は29日の正午の祈りの説教の中で、「人道援助のルートを作り、外交努力への道を開き、深刻な打撃を受けやすい状態に陥っている人々に注意を傾ける」ように、世界の関係者たちに強く求めた。

 グチエレス事務総長は、「女性と子供、障害のある人々、取り残された人々、避難民、そして難民が、紛争の中で、最も高い代償を払わされます。そして、彼らにとって、新型コロナウイルスによる”壊滅的な被害”を被るリスクが最も高いものになっているのです」と強調。「”戦争の病い”を終りにし、私たちの世界を荒廃させる、この感染病と戦ってください… これは、全ての戦闘を停止することから始まるのです」と訴えている。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

2020年3月30日

・新型コロナウイルス蔓延に対する諸宗教の祈り・日本は4月1日午後10時から

(20203.29 カトリック・あい)

 新型コロナウイルス蔓延に対する諸宗教の祈りが、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会の主催で、全世界で行われることになった。日本では4月1日午後10時からインターネット中継で予定されている。

 WCRP日本委員会のお知らせの内容は以下の通り。

。。。。。。。。。。。。 

 新型コロナウイルスの世界的な蔓延を受け、WCRP/RfP国際委員会は人類家族の希望のための宗教者の連帯を呼びかける諸宗教の祈り「希望と連帯に向けた諸宗教のひととき」を実施することになりましたので、ご案内いたします。

この諸宗教の祈りは、4月1日、WCRP/RfP国際委員会に関係する宗教指導者がそれぞれの場所で祈りを捧げ、それらをインターネットで中継することで祈りの時間を共に分かち合うものです。現在の困難な状況において、一人ひとりのいのちを尊重し、すべての人々の幸福の祈りを捧げ合います。

この諸宗教の集いの日本における開始日時は、4月1日(水)22:00です。https://tinyurl.com/yx3zgy12 からアクセス可能です。

・・・・・・・・・・・

 この祈りのときをガイドする RfP の宗教指導者のみなさんは、次の方々です。

・ヴィヌ・アラム博士(共同議長・シャンティアシュラム代表) ・バニ・ドゥガル氏(バハイ国際共同体国連代表) ・庭野光祥師(立正佼成会次代会長)
・ジョン・オナイェケン枢機卿(ナイジェリア・アブジャ大司教)・グナール・スタルセット司教(ノルウェー国教会オスロ―名誉司教)
・シュリ・シュリ・スグネンドラ・テルサ・スワミジ(スリ・プシジェ・マサ僧正) ・ドミニク・ランキン長老(アルゴンキン・ヒアディタリー長老)
・マンタ・シャハ博士(北米ジャイナ教協会・女性委員会議長)・デイヴィッド・ローゼン師(ラバイ、アメリカユダヤ教コミュニティ国際諸宗教局長)
・シェイク・シャバン・ラマダン・ムバジェ師(ウガンダ・グランドムフティ)・バイ・サヒブ・モヒンダー・シン師(グル・ナナク・ニシュカム・セワク・ジャタ議長)
・ホミ・ガンディ氏(北米ゾロアスター教協会副会長)

最後に、諸宗教の誓いを読み上げます。読み上げるのは、以下のみなさんです。
・シスター・アガタ・チケルー(RfP 国際女性委員会委員長)・メヘレジア・ラビディーマイザ (チュニジア憲法会議初代副会長、女性の進歩協会事務総長)
・レンツ・アルガオ氏(RfP 国際青年委員会委員長/キリスト教)・ピエロ・リーブマン博士(ラテンアメリカ・ユダヤ教青年会長)

 参加者のみなさんは、それぞれの場所からご参加ください。4月1日にhttps://tinyurl.com/yx3zgy12にアクセスしてください。

 開始現地時間は 午前8時=リマ 9時= ニューヨーク  午後1時= ロンドン 4時=ナイロビ 午後10時= 東京

2020年3月29日

・ローマの女子修道院でシスターの感染者59人、司祭の死者は全イタリアで30人近くに

(2020.3.22 カトリック・あい) (Credit: Pixabay.)

 新型コロナウイルスの感染者が急増を続け、死者が発生源の中国を上回ったイタリアで、ローマ近郊の女子修道院にも感染が広がった。

 米国の有力カトリック・ニュースサイトCruxが20日付けで報じたところによると、首都ローマのあるラツィオ州の保健当局が同日、二つの女子修道院のシスター59人から陽性反応が出た、と発表した。修道院での集団感染が明らかになったのは同国はもちろん、世界的にも初めてとみられる。

 発表によると、新型コロナウイルスに感染が確認された59人のうち40人はローマ郊外、グロッタフェッラータにあるDaughters of San Camilloの修道院のシスターたち、19人はローマ市内にある  Angelic Sisters of Saint Paulの修道院のシスターたち。感染経路などについては衛生当局が調査中だ。

 San Camillo修道院は学生と高齢者の世話をしており、イタリアでは高齢者の感染、死亡が目立っていることから、これらの人々への感染も懸念されている。同修道院の責任者は「私たちは全体としては元気です… 感染したシスターのうち3人が入院しましたが、他の人は重篤な状態ではなく、修道院内で隔離されています」とする一方、結果として何人が感染しているかは「現在検査中で分かりませんが、陽性反応が出たシスターたちは、一般の方との接触はしていません」と説明しているという。

 イタリアでも特に感染が深刻な北部のロンバルディア州ベルガモで15日現在6人のカトリック司祭が感染で亡くなっていたが、司祭の死者は判明しているだけで20日現在、13人に増え、イタリア全土では30人近くに達している、という。

 

2020年3月22日

・22日を「世界の連帯と祈りの日」に-女子修道会総長連盟が新型ウイルス感染者の為に祈りを呼びかけ

 

22 March: Worldwide Day of Solidarity and Prayer22 March: Worldwide Day of Solidarity and Prayer 

(2020.3.18 VaticanNews Linda Bordoni )

    世界80か国の60万人のカトリック修道女で組織する国際修道女会総長連盟 (UISG)が、3月22日の日曜日を、新型コロナウイルス感染に苦しむ人々に寄り添う「世界連帯と祈りの日」とし、これに世界中の人々が参加するよう訴えている。

 UISGのシスター・ヨランタ・カフカ会長が18日、声明を発表、「今や、私たち1人ひとりが、他の人々、特にもっとも脆弱で危険にさらされている人々と連帯することで、世界中に広がった新型コロナウイルスの危機に対応すべき時です」としたうえで、3月22日を、すべての感染者のための「世界連帯と祈りの日」として、まず、UISGの会員たちに祈りによる参加を求めた。

 声明では、新型ウイルスのこれ以上の感染拡大を防ぐため、WHO (世界保健機関)と各国政府が示す対策にしたがうことを確認。そのうえで、「今こそ、祈り、そして、他者を気遣う責任を自覚し、連帯を実践することを通して証しをする時」と訴えた。

 さらに、「この非常事態が、進んで奉仕する機会、そして、感染者の治療の最前線にいる方々、治療法の研究・開発に携わっている方々、公共サービスに従事している人々に感謝する機会を作っています。誰であろうと、どこにいようとも、世界中の修道女たちが自分たちを思い、祈ってくれている、と感じられるように」

 また、この日に先立つ19日は聖ヨゼフの祝日だったが、イタリアの司教協議会はこの日を、ロザリオを唱える日としイタリアの信徒たちに祈りへの参加を呼び掛け、教皇フランシスコも、メッセージを送っている。

 

Sr. Jolanta Kafka’s message

 

2020年3月20日

・伊南部の新型ウイルス集団感染は「新求道共同体」の黙想会と関係(Crux)

(2020.3.17 Crux Staff)

南イタリアのAtena Lucana。 (クレジット:Anthony Pape / Wikimedia Commons。)

 ローマ発ーイタリアで新型コロナウイルス感染危機が続く中で、南部カンパニア州サレルノ県の4つの小さな町が、カトリックの「新求道共同体の道」(ネオ・カテクメナートス)による黙想会から集団感染が起きたことで封鎖された。

 封鎖されたのはアテ-ナルカ-ナ、カッジャーノ、ポッラ、サラコンシリーナの四つの町。「新求道共同体の道」が2月29日から3月1日までアーテナルカーナのホテルで開いた黙想会には約20人が参加。参加者で、近くの町ベリッジに住む76歳の男性が帰宅後に感染が分かり、10日に死亡、妻も陽性反応が出、隔離された。さらにその後、やはりこの黙想会に参加した人が住んでいるこの町と近隣の3つの町で16人の感染か確認されている。

 いくつかの地元メディアが伝えるところによると、集団感染は、黙想会で参加者たちがミサ中に、同じ聖杯からワインを飲んだことと関係がある。このようなやり方は、「新求道共同体の道」のミサで通常行われており、これがウイルスを伝染させたとみられる、といわれている。

 だが、この地域の教会を管轄するテッジャーーノ・ポリカストロ教区長のアントニオ・デ・ルカ司教はそれを否定。「感染発生直後に、ミサを捧げた司祭と話をしましたが、ミサは私が出した、聖体拝領や『平和のあいさつ』などミサ中に取るべき新型ウイルス防止の対策は全て行った、と言っています」とし、4日に同共同体が開いた黙想会では、ミサはなかった、と説明した。

 「新求道共同体の道」の広報担当者は16日、Cruxの取材に対し、「我々は、教会と州政府が出した対策は完全に守っている」とする一方で、「教区司教と当局の意向に従います」と語った。亡くなった男性以外も、黙想会に参加した司祭3人と会員16人が感染の有無を判定する検査を受け、地元の保健所は「陰性になることを期待している」としている。

 カトリック教会では通常、四旬節の初めに準備のための司祭、信徒による黙想会が行われているが、サレルノ県にある聖三位一体教会の主任司祭、ガブリエル・ペトロチェッリ神父はSNSで、私の判断で、この四旬節の黙想会は取りやめにした、と信徒に連絡している。

 「私の小教区では、『新求道共同体の道』との話し合いはなかった… 彼らは黙想会を開くように求めましたが、私は『新型ウイルス感染の緊急事態宣言をイタリア政府が発し、様々な対策を示していることから、集会は認められない』と担当者に伝えました。だが、残念なことに、彼らは他の場所で黙想会を開いてしまった」と語った。

 地元紙によると、匿名を条件に語った、黙想会参加しは、危険を警告するサインは何も出されなかった、とし、「参加者は約20人いましたが、お年寄りが新型コロナウイスに感染することなど思いもよらなかった… 誰も感染するような疑いを持たなかった。黙想会を終えて自宅に戻ってから、感染者が出たことを知ったのです」と語った。

 このような事態は、死者、感染者が急増を続けるイタリアで厳しい対策がとられる中で、カトリック教会が信徒たちにどのような霊的ケアをしていくべきか、についての議論を呼ぶことになりそうだ。

 同国の教会関係者の間には、今回のような黙想会が新型ウイルスの感染を広げる原因になるとして、政府の規制措置に従う必要を主張する声がある一方で、信徒に対する司牧や秘跡を授ける行為は守らねばならないとする意見もある。教皇フランシスコは、必要な予防措置は守らねばならない、とする一方で、「”聖なる神の民”を新型コロナウイルスの感染危機の中でも、”孤独”のままにしない方法を見つけるように司祭たちに求めている。

*1964年に2人の信徒によってスペインで始まった「新求道共同体の道」は、イタリアや南米などを含む”地中海地域”を中心に、司祭、信徒を巻き込んで拡大を続け、現在では、世界全体で2万を超える活動体、会員は100万人を超えるという。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年3月19日

・北イタリア、ヨハネス23世の故郷で6人の司祭が新型ウイルスで死亡(Crux)

(2020.3.16 Crux Rome Bureau Chief Inés San Martín)

*ベルガモでは、司祭の感染者20人が入院中

 新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリア北部、ロンバルディア州ベルガモで先週、6人のカトリック司祭が同ウイルスに感染して亡くなった。15日現在、20人が陽性で入院している。

 ベルガモ教区長のフランチェスコ・ベスッチ司教はイタリアのテレビ・ニュースでこのことを確認、「私たちの司祭は多くが、それぞれの小教区共同体で活動し、(新型コロナウイルスの感染に)さらされています… 彼らの感染は、そのしるし、人々の側にいて、苦しみを分かち合う辛いしるしです」と語り、「このとても辛い試練を誰も免れることはありません」と述べた。ベルガモはイタリアの美しい観光地!おすすめスポットや空港からのアクセスも!のイメージ

 

*市民の死者が連日50人、埋葬が追い付かない

 ベルガモは、聖ヨハネ二十三世教皇の故郷として知られており、教皇は1958年に選出された後、ほどなく祝いにベルガモから訪れた巡礼団に「今日、ベルガモは教皇を手にしました」と語ったといわれている。

 その町が今、イタリアで新型コロナウイルスの感染者が最も多い所だ。イタリアの県。15日の時点の同国の感染者2万1157人のうち16パーセント、3416人を占めている。死者も急激に増えており、連日、50人前後が亡くなるという悲惨な事態になっている。

 墓地では埋葬式が続いているが、感染防止のために、会葬者は限られた人数とし、互いから安全な距離を保つという条件つきだ。埋葬が間に合わず、現地の教会に棺が積み上げられ始めている、という。

 新型コロナウイルスが国民の日常生活に影響を与え始めて以来、ソーシャルメディアは司祭と司教が司教区を回って、予防策を講じたり、祝福を与えたりする情報であふれるようになった。

*「危機の中で、司祭たちは信徒に寄り添う最善の方法を」と教皇

 教皇フランシスコは、感染拡大の防止する措置や信徒たち、とくに高齢者や慢性疾患の患者など最も脆弱な人々の命を救うのに役立つ措置を支持しているが、ここにきて、司祭と修道者の果たすべき役割として自らが信じるサインをいくつか出している。

 15日に始めたバチカン宮殿図書館からの主日正午の祈りの動画配信メッセージで、「信徒たちが見捨てられることのないように、彼らとの密接なつながりを維持する何千もの方法を考える『創造力』を持った司祭たちに、ウイルス感染拡大の中で、使徒的熱意をもってこのことをよく理解している司祭たちに、感謝したい、と語った。

 これより前の13日には、居宅のサンタ・マルタ館のミサ中の説教で、教皇は「イタリアの司祭たちが”板挟み”の状態になっていることは理解しています」としたうえで次のように語られていた。

 「危機が続く中で、神の民に寄り添う必要のある司牧者のためにも祈ります。主が、彼らが信徒たちを助ける最善の方法を選ぶ強さと能力を与えてくださいますように。思い切った対応策がいつも良いとは限りません」「ですから、私たちは、聖霊が司牧のための識別をする力を司牧者たちに与え、聖なる、信仰深い神の民を彼らが置き去りにしないように、神の民が司牧者に付き添われていると思えるように、祈ります」と語られていた。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年3月17日

・「米国で性的虐待を訴えられた聖職者50人以上が海外で活動」-この問題も解消めど立たず(CRUX)

(2020.3.9 Crux

 ニューヨーク発ー米国で性的虐待の疑いを持たれた司祭の50人以上が、海外で未成年者と関わる仕事を含めた宣教活動を続けている…。新型コロナウイルスの感染拡大の先行きはいまだに不透明だが、世界中に拡大している聖職者による未成年者性的虐待問題も解決のめどが立たないようだ。

 米国の非営利・独立系の調査報道機関ProPublicaと有力日刊紙Houston Chronicleが先週、共同発表した調査結果で明らかにしたもので、米国で性的虐待をしたとして訴えられた司祭約6000人の全米52の司教区の資料を分析・追跡調査した結果、ナイジェリア、アイルランド、フィリピン、メキシコなど、米国以外で新たな司牧に就いている司祭が51人に上っていることが分かった、という。また、問題司祭のうち40人はテキサス州を含む米国南部、メキシコとの国境沿いで司牧に当たっていた者で、訴えを受けた後、少なくとも21人がメキシコでの司牧を再開している。

 ProPublicaは、2018年にペンシルバニア州大陪審が「過去70年間に300人以上の司祭が1,000人以上に性的虐待をしていた」との内容の調査結果を発表して以来、これをもとに分析・追跡調査を進めてきた。「全米で、これまでに5,800人を超える問題聖職者の実名が公表され、これまでの聖職者による虐待を否定、隠ぺいして教会の長い歴史から、透明性に向けた最も包括的な一歩が記されている」 と述べている。

 だが、ペンシルバニア州大陪審が報告書を発表したのを受けて、数多くの教区が急いで自らの調査報告を公けにしたものの、その多くが不正確さや不完全さを、問題司祭たちが国外で司牧を続けるのを許されたのかどうか明記していないことも含めて、批判されてきた。今回の調査結果は、米国の多数の教区が、問題聖職者の公的名簿を公表する一方で、9000万人のカトリック信徒がいる隣国メキシコの教区は公表をしていない、と指摘している。

 先週、メキシコの司教協議会は、自国の聖職者の性的虐待危機に対処するために予定されていたバチカンからの代表派遣が、延期された、と発表した。延期の理由は公式説明では、「新型コロナウイルスのイタリアにおける感染の急拡大」だが、複数の関係者の間には、一昨年のチリへの派遣でカトリック教会の長年にわたる虐待と隠ぺいを明るみに出した”実績”をもつチャールズ・シクルナ大司教らの受け入れに、メキシコ側が難色を示した、との見方が出ている。

 また今回の調査結果は、メキシコで司牧活動を続けた問題司祭のうち、「性的虐待で訴えられた後も、簡単に国境を行き来し、教会によって”治療”に出された後も、新しいポストを確保した者がいる。他の者たちは、何十年も前に国境の南の教会に落ち着き、米国での訴追制限の期限が切れた段階で、説教と幼児の祝福をしている」と指摘した。

 1月にProPublicaがこの調査結果について最初の報道をした際、性的虐待の被害者の一部と監視団体は、訴えを受けている聖職者の世界規模のデータベース、とくに、海外で宣教する司祭ち、世界各国を頻繁に訪れる修道会司祭たちの動きを明らかにするものを作成するように、教会関係者に求めている。。

 当時、「司教の説明責任を求める会」代表のテレンス・マッキーナン氏は、Cruxの取材に対して、「現存するリストの多くは不完全であり、聖職者たちのこれまでの足取りも含めて、改善する必要がある」と語り、「理想と現実にはいくつものギャップがあります。ProPublicaが行ったことは、そうしたギャップを埋めるために、教区に強い圧力をかけることになる」と期待している。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年3月10日