・18日から25日まで全世界で「2020年キリスト教一致祈祷週間」、日本でも

(カトリック中央協議会ニュースをもとに作成)

 「すべての人を一つにしてください」という最後の晩さんでのイエスの祈りに耳を傾けるわたしたちはまた、折にふれて目に見える一致を示すように求められています。それは、ともに祈り、支え合うことによって、神がすべての人の救いのためにイエスを遣わしたことを「世が信じるため」です(ヨハネ17・21-23参照)。キリスト教諸教会の間で毎年1月18日から25日に定められている「一致祈禱週間」は、このことを強く意識する機会となるでしょう。

*「2020年キリスト教一致祈祷週間」にちなむ行事が、全国各地で行われます。

【札幌教区】 札幌朝祷会: 日時 1月21日(月)7:30 ─8:30 場所 札幌クリスチャン・センター 3F 問合せ先 永井和夫 電話 011-682-4926

【仙台教区】青森県 第一地区: 日時 1月19日(日)14:00 ─15:00 キリスト教一致祈祷会 (15:00-16:00祝会・ACC総会)場所 青森バプテスト教会 問合せ先・ 金原誠 電話 017-736-6382 :岩手県 合同祈祷会: 日時 1月19日(日)12:30 ─ 場所 カトリック北上教会 問合せ先 柏葉雅恵 電話 0197-63-3887

【新潟教区 】新潟キリスト教連合会一致祈祷会 :日時 1月19日(日 14:00─ ・一致祈祷会中心集会  場所 カトリック新潟教会 ・日時 1月21日(火) 10:30─ 一致祈祷会  場所 日本基督教団新潟教会 ・日時 1月23日(木) 10:30─ 一致祈祷会  場所  日本聖公会新潟聖パウロ教会 ・主催 新潟キリスト教連合会 ・問合せ先  日本キリスト教団 東中通教会(福井博文牧師)電話 025-222-7429

【さいたま教区】 栃木県宇都宮市 日時 1月25日(土)18:00─21:00 キリスト教一致祈り会  場所 カトリック松が峰教会 問合せ先  電話 028-635-0405(山口一彦神父)

【東京教区) キリスト教一致祈祷週間 東京集会: 日時 1月19日(日)14:30 ─(懇親会 15:30-16:30)場所  日本福音ルーテル東京教会 問合せ先 カトリック東京大司教区 エキュメニズム委員会 電話 03-3943-2301
:市川キリスト教一致祈祷週間: 日時1月18日(土)14:00 ─15:00 合同礼拝  場所 日本バプテスト連盟 市川八幡キリスト教会 問合せ先 戸谷悦夫牧師(日本基督教団 三本松教会)電話 047-322-7331

【横浜教区】 聖公会・カトリック合同 夕の礼拝: 日時 1月19日(日)16:00 ─場所 カトリック雪ノ下教会 問合せ先 教区本部事務局(保久 要神父)電話 045-662-5585
・神奈川県 鎌倉地区 合同礼拝と交流会 :日時 1月22日(水) 15:00 ─ 場所 日本キリスト教会 鎌倉栄光教会 問合せ先  カトリック雪ノ下教会 電話 0467-22-2064
・キリスト者一致のための合同祈祷会 :日時1月18日(土)14:00 ─15:30 場所 カトリック片瀬教会 問合せ先  藤沢市内キリスト教連絡会 電話 0466-26-1151(事務局:藤沢YMCA)
・教会一致新年連夜祈祷会: 日時1月21日(火) 19:30─ 場所 日本キリスト改革派山梨栄光教会 :日時1月22日(水)19:30─ 場所 日本基督教団南甲府教会 :日時月23日(木) 19:30─場所 日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団 甲府教会 :日時 1月24日(金)19:30─場所 日本聖公会甲府聖オーガスチン教会 :日時 1月25日(土)19:30─場所 山梨YMCA :日時1月26日(日)18:00─(祈祷会後に弁当持参の愛餐会あり)場所 カトリック甲府教会 ・問合せ先 山梨県教会一致懇談会(山梨栄光教会 村手 淳)電話 055-277-3532

志太・榛原地区キリスト教一致祈祷会 :日時 1月26日(日)15:00 ─16:30 場所・ 牧之原ビジョン教会(牧之原勝俣1612) 問合せ先 大井川キリストの教会(川崎浩義)電話 054-622-0658

【京都教区】キリスト教一致祈祷週間: 日時 1月21日(火)10:00─12:00 <年頭集会> 場所 カトリック大和八木教会 問合せ先 左同

【大阪教区】キリスト教一致祈祷 共同礼拝:主催 カトリック大阪大司教区・日本福音ルーテル教会・日本聖公会・日本キリスト教団: 日時 1月19日(日)17:30 ─ 19:00 ・大阪会場  場所 大阪カテドラル聖マリア大聖堂 共司式者 大司教 前田万葉 枢機卿  ・兵庫会場  日時 1月24(金)19:00 ─ 20:30 場所 カトリック神戸中央教会 共司式者 酒井俊弘 補佐司教  ・和歌山会場  日時1月25日(土)17:00 ─ 18:30 場所 カトリック和歌山紀北教会(屋形町聖堂)共司式者 ヨセフ・アベイヤ 補佐司教 問合せ先 カトリック大阪大司教区エキュメニズム委員会 教区本部事務局 電話 06-6946-3102
教会一致祈祷会 :大阪府 日時1月20日(月)10:00 ─ 12:30  場所 カトリック今市教会 ・兵庫県 日時 2020年2月8日(土)14:00 ─ 16:00 場所 神戸バイブルハウス 問合せ先 松本秀樹 電 話 090-7345-9247

【広島教区 】キリスト教一致祈祷集会:日時 1月23日(木)10:00─11:00  場所  山口県下関市カトリック彦島教会 問合せ先 同左 電話 083-266-2043

【福岡教区 】キリスト教一致祈祷集会: 日時 1月19日(日)16:00─17:00 場所 カトリック大名町教会 問合せ先 カトリック行橋教会(井出公平神父) 電話 0930-22-0805

【長崎教区 】キリスト教一致祈祷集会 :日時 1月19日(日)14:00─ 場所 日本キリスト教団 長崎銀屋町教会 問合せ先 竹内款一牧師 電話 095-823-0667

*使用される資料、小冊子の発行

 毎年、キリスト教一致祈祷週間で使われる資料は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会の共同事業として、各国から選ばれたキリスト教諸教会が協力して作成しています。今年は、マルタ・カトリック司教協議会とマルタ島とゴゾ島の諸教会からなるマルタ・エキュメニカル協議会(クリスチャン・トゥゲザ・イン・マルタ)が立ち上げた準備委員会(編成:カトリック教会、メソジスト教会、イングランド国教会、ロシア正教会、ギリシャ正教会、ルーマニア正教会、福音ルーテル教会)が資料作成を担当しました。

日本でも、世界に広がる教会と心を合わせてキリスト者の一致を祈るため、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会が共同で翻訳した資料を小冊子『キリスト教一致祈祷週間』として発行し、ポスターとともにご案内しています。小冊子には以下の内容が盛り込まれています。

・その年のテーマの解説 ・エキュメニカル礼拝式文 ・八日間の聖書の黙想と祈り ・作成担当国のエキュメニズムの現状

この小冊子は、キリスト教一致祈祷週間の期間だけでなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して用いることができるよう配慮されています。

小冊子・ポスター申込み要領

 お申込みご希望の方は、希望送付先の氏名・団体名・所在地・電話番号・FAX 番号・メールアドレス・希望部数を明記の上、PDFのFAX申込書にてお申し込みください(PDFのFAX申込書をご利用ください←クリック)。小冊子およびポスターはともに無料ですが、送料のみ受取人払いとなっています。

カトリック中央協議会 エキュメニズム部門 (カトリック側受付窓口)135-8585 東京都江東区潮見2-10-10 Tel 03-5632-4445 Fax 03-5632-4465

日本キリスト教協議会 169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-24 Tel 03-6302-1919 Fax 03-6302-1920

*ご寄付のお願い

 一致祈祷週間冊子、ポスター作成およびエキュメニズムの活動推進のための寄付も随時、受け付けています。ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 送金方法 郵便局の払込用紙(青色:手数料ご負担)にて、お願いいたします。振込口座:00130-6-36546 加入者名:(宗)カトリック中央協議会一般会計口 通信欄に「キリスト教一致祈祷週間」と明記してください。

2020年1月18日

・宗教関係のSNSも監視対象、見つかれば信仰放棄の圧力も(BitterWinter)

  中国では、無許可の礼拝所に集まることで逮捕されるだけでなく、宗教関係のネットに参加するだけで迫害が行われ始めている。

 中国の共産党政権の当局は、人々がオンラインで何を話しているかを長年にわたって監視してきたが、現在では世論を操作し、宗教に関連する問題を含め、政府・党のイメージを損なうと判断する情報をブロックする動きを始めている。

 国内のソーシャルネットワーキングプラットフォームーWeChatが最も人気がある-はすべて、絶えず監視され、信仰で結びついている人々が団結させているグループが特に標的にされ、逮捕の口実を見つけようと、当局が目を光らせている。

 2019年8月、警察が、山西省北部の「三自教会」(注:中国政府・共産党に忠誠を近くプロテスタント教会の集合体)の信徒にに電話をかけてきた。彼女が帰宅すると、すぐに12人の警官が家にやってきて、彼女を逮捕し、「 Bo’ai 教会」が開設したWeChatグループに属している」と非難した。当局は、この教会は米国の教会がもとになっているため、「外国の潜入部隊」の一部と見なし、同教会に所属する56のWeChatグループを監視、参加者全員を取り調べる、通告した。

 逮捕された女性が「自分は教会のメンバーではなく、好奇心からグループに加わった」と抗弁すると、グループのメンバーの身元を明らかにするように圧力をかけられ、この「犯罪組織」に加わらないことを約束し、反省文に署名することを余儀なくされた。はまた、仕事の関係で使っていた住居も捜索され、結局、彼女は勤め先を解雇されてしまった。

 Bo’ai 教会は、中国共産党の統一戦線工作部と公安省が昨年、「法に基づいて海外キリスト教の浸透を調査し対処する特別作戦の作業計画」を決めた後、採択した後、排除対象としてリストアップされた30の「外国教会」の1つだ。文書によると、これらの教会に対する抑圧作戦は昨年6月と8月に計画され、「ソーシャルメディア・アカウントの監視と分析」は主要な作業に含まれていた。

 陝西省のルーテル改革派教会の信徒は、BitterWinterの取材に対し、彼女は、「 Bo’ai 教会」がImage WeChat開設したWeChatグループに参加した、として8月に警察に調べられた。他のメンバーと連絡を取り合ったかどうかを繰り返し確認し、実際はそうでないにもかかわらず、「Bo’ai 教会」は活動が禁止され、処罰の対象になっている宗教団体の一つだ、と決めつけたという。

 中国当局はまた、大学に所属する宗教団体が運営するソーシャルメディア・アカウントも監視している。 2018年11月、山東省東部の大学のWeChatグループのメンバー約50人が学校当局の取り調べを受けた。

 その一人の女子学生は「私たちには、警察が私たちのグループをどのようにして見つけたのか分からない。互いに頻繁に連絡を取り合うこともありませんでしたし」と語り、信仰義認派家庭教会のメンバーであるアカウント管理者が教会と学校の他のキリスト教徒に関する情報を提供するよう圧力をかけられたことを、付け加えた。大学当局からも、奨学金の支給を停止し、信仰を捨てないなら、放校する、と脅されたという。

 このグループの大学の講師も懲戒処分を受けました。大学当局は彼の持っていた「卓越した教頭」の肩書を取り消し、起業助成金の申請を却下した。

 グループのある学生は「このような経験をする前は、政府の宗教的迫害について、仲間の学生から聞くだけでした… 今回、自分でそれを経験し、それがどれほど厳しいか、想像していたよりずっと厳しいことが分かった。それ以来、私の故郷のいくつかの教会は閉鎖されました」と語る。

 この”事件”の後、大学当局は全学生に3週間の「反宗教講座」の聴講を義務付けた。

 この後、警察当局は、山東省のグループと関係する河南省中央部の大学のWeChatグループを摘発。グループのメンバー全員が大学当局に報告され、取り調べを受け、宗教的信念を捨てるように圧力をかけられた。学生の一人は、大学当局が、自分に携帯でWeChatグループにアクセスさせ、各メンバーについて問いただしたことを思い出した。つまり、警察と大学は一体だということだ。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日7言語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。

 

 

2020年1月17日

・韓国のカトリック信徒数が20年間で1.5倍に増えたが…(VaticanNews)

Pope Francis with Korean pilgrims at a General Audience in the Vatican in 2019. Pope Francis with Korean pilgrims at a General Audience in the Vatican in 2019.   (ANSA)

(2020.1.16 VaticanNews Robin Gomes)

 カトリック信徒数が韓国で、この20年間に1.5倍も増えていることが分かった。

 韓国カトリック司教協議会の司牧研究所が16日発表した調査報告書によると2018年現在のカトリック信徒数は580万人で、1999年の390万人から48.6%増加、韓国の総人口(約5100万人)に占める割合は、この20年間で8.3%から11.1%と1割を超えた。

  同研究所からバチカンの通信社Fidesに送られた調査報告書によると、教区別でもっとも信徒の増加率が大きいのは、水原司教区で89.1%。大田(79.6%)と議政府(78.9%)がこれに次ぐ伸びとなっている。

 ただ明るい面ばかりではない。最近の韓国全体の伸びを見ると徐々に縮小している。 年間増加率は2001年に3.9%のあと、2009年まで2%台に落ち、2010年には1.7%。教皇フランシスコの韓国訪問で2014年に2.2%まで回復したものの、2015年以降は約1%が続いている。

 信仰生活の重要な指標と考えられる日曜日のミサに参加する信徒の割合も、20年間に29.5%から18.3%へ大きく減少している。教会で結婚式をし、婚姻の秘跡を受けた件数は1999年の2万4227から2018年には1万4167と41.5%減った。

 報告書は、ミサ参加者を増やす教区の努力について触れているが、大幅な改善はなく、司牧研究所は、韓国の教会の福音宣教への取り組みを振り返り、その在り方を見直すように提言している。

 もう一つ報告者が注目しているのは、韓国のカトリック信徒の急速な高齢化だ。2003年から2018年の信徒の年齢別増加率をみると、9歳未満が32.4%、10代が33.2%だが、50代、60代、70代、80代は、それぞれ76.9%、93%、117%、251.6%と大幅に伸びている。

 年代別の信者の比率は、15年前の2003年に40歳代が20%を占めてトップだったのが、2018年には、50歳代が18.4%を占めてトップ。幼児洗礼者数は1999年に3万9013人だったのが、2018年には1万8942人に半減している。

 また、司祭の数はこの20年で2972人から4456人と1.5倍に増え、海外に派遣された韓国人宣教師の数は356人から1083人と3倍に急増しているが、神学生の数は1547人から1273人に17.7%減少し、今後に影を落としている。

 「好感が持てる宗教は」との問いには、過去5年間で「仏教」「宗教無し」が増え、「プロテスタント」が小幅減少、「カトリック」は大きく減っている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2020年1月17日

・東京教区の今年の取り組み-菊地大司教が教区新年会で表明

(2020.1.14 カトリック・あい)

 東京教区の司祭、信徒を招いての新年会が13日、東京・関口の聖マリア大聖堂の地下ホールで開かれ、菊地功・大司教から以下の新年挨拶があった。(文責「カトリック・あい」南條俊二)

・・・・・・・

フォト あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年は11月の教皇フランシスコのご訪問があり、その準備に沢山の時間をかけたことで、他の仕事に手が回らず、ようやく新年を迎えて、これまでやろうとしていたことに取り組めるようになりつつある、ということです。どうかご理解ください。

*教皇の言葉を具体的に生かしていきたい

 そこで、新しい年を迎えて、これからのことですが、まず、教皇さまがご訪日の際に残していかれた言葉-訪日のテーマとなった「命を守る」はどういうことなのか、を様々な角度から語られた言葉-を、そのままにせず、実際に日本でどのように生かしていけばいいのか、教会としてどのような役割を果たしていくべきか、について考え、行動に移していきたい、と思います。

*9月を「環境問題に関する月間」に

 核兵器の問題、環境問題…命を守るために、様々な、あらゆる問題が関係し、複雑に絡み合っている。だから、一つの問題だけでなく、総合的、全体的に取り組んでいく必要があります。今回の教皇訪日を受けて、日本の教会として、「命を守る」ために、何を、どのようにできるのか。それを、司教団の中でも今、話し合っており、具体的には、まず、9月を「環境問題に関する月間」(仮称)にしたらどうか、というアイデアが出ています。

*東日本大震災、原発事故の被災者支援を継続

 東日本大震災、原発事故の被災者支援、復興支援を日本の教会として続けていますが、発生から10年になる2021年3月までは、日本の教会としての取り組みを継続することになっています。それ以降も、少なくとも東京教会管区(横浜、東京、さいたま、新潟、仙台、札幌の6つの司教区)としては支援活動を続けていきたい、と考えています。

*様々な言葉、文化をもつ若者たちのネットワーク

 それから、若者たちへのサポートを充実させたい、と考えています。教皇来日中の青年たちとの集いでも強く感じましたが、様々な人種の人たちが多様性に溢れた社会を作るようになっている。ですが、言葉や文化によってグループ分けされてしまってもいます。様々な背景を持つ若者たちを、教会を中心につなげていく、ネットワークをつくっていくことが必要です。

*東京教区の宣教司牧方針は二段階で年末までにまとめたい

 長期的な課題として、東京教区の宣教司牧方針の策定があります。教区の皆さんにご意見、ご提案をお願いし、約70件集まりました。それを、4人ほどの小委員会で読み込み、文書にまとめつつあります。訪日準備などで作業が遅れましたが、1月中には、印刷物にして発表できると思います。
その後、さらにご意見をいただくなど詰めを行い、宣教司牧方針の方向性について、夏までにはお示しできるようにしたい。さらに、全体的な方針と共に具体的な内容に踏み込んだ宣教司牧方針を、小教区の声を聴き、現場の方々の意見を聴くなどフィードバックを重ね、今年末までにはまとめていきたい、と考えています。

*司祭不足-「終身助祭」や「信徒のリーダー」の育成などが

 それと、申し上げておきたいのは、司祭の不足にどう対応するか、という問題です。東京教区の司祭は、高齢の方、病気の方などを除くと、実働は50名ほどで、一部では複数教会を兼務していただくなどしていますが、それでも、3つの教会で常駐司祭がいない、という状態です。一方で、神学生は4人、司祭になるまでには順調に言って7年半かかり、今後、さらに兼務の教会が増えることになりそうです。
私としては、信徒がほとんどいなくなったり、財政的に立ち行かなくなり、信徒から強い希望がある場合を除いて、毎日曜のミサが難しくなったとしても、小教区共同体を閉鎖、統合することは考えていません。司祭不足への対応としては、二つのことが考えられます。
一つは、終身助祭を育成すること。司祭ではないので、ミサを捧げたり、告解を聴くことはできませんが、その他のことは可能です。終身助祭は沖縄教区などでは、かなりの人数が活躍しているので、そうした経験をお聞きすることもできるでしょう。
もう一つは、信徒の方々の中から、リーダーを養成し、司祭がいない場合の日曜の集会などを担当していただくことも考えられます。
これらの可能性について、他教区の現状などからも学びつつ、結論を出していきたい、と考えています。

*祈りの充実-典礼委員会の発足

 最後に、「祈り」の充実です。前教皇のベネディクト16世が、教会には宣教、祈り、愛の奉仕の三つが無ければならない、と言われていましたが、祈りはとても重要です。これを私たちの教会としてどのように考え、典礼をどのようにしていけばいいのか。今は教区に「典礼委員会」がないので、典礼委員会を発足させ、今年中にも方向性をまとめていきたい、と思っています。

 以上、東京教区としての今年の抱負、方向について多々申し上げましたが、かねてから申し上げている「多様性の中の一致」のもとに、着実な歩みを進めていくため、皆様のお祈りとご協力をお願いいたします。

2020年1月14日

・中国政府・共産党がカトリックの未成年のあらゆる宗教活動を禁止(BW)

 中国共産党は、教会の敷地での幼児保育、日曜学校、聖職者候補の育成など、未成年者を対象としたあらゆる宗教関連の活動を禁止、”違反者”の取り締まりを進めている。

 2018年2月に新しい「宗教問題に関する規制」が施行して以来、共産党は、「教育から宗教を分離する」という名のもと、中国全土にわたって「子どもたちを信仰と接触させない」こととし、無神論の共産党の従順な信奉者として育てことを確実にするやり方を実行している。In May 2019, a Catholic church Sunday school in Fujian Province’s Pingtan county was forced to close.

(写真は、2019年5月、福建省平潭県のあるカトリック教会の日曜学校は閉鎖を余儀なくされた)

*幼稚園は教会の所有地からの移動を命じられた

 山西省北部の主要都市、太原市の宗教局と教育局は2019年3月、政府・共産党に服従する「中国愛国天主協会」(CPCA)に加盟するカトリック教会敷地内から退去するよう、2つの幼稚園に通告。「園児を含む未成年者を礼拝場所への立ち入らせるなど教育機関が宗教に関係することを禁じる国家政策に違反していることから、教会の敷地内に残ることはできない」と言い渡した。

 幼稚園のある教員は「政府は、幼稚園を寺院や教会の近くに置くことを認めない。現在ある施設が退去を拒むと、宗教局の職員が私たちを毎日、監視し、新しい園児を受け入れることもできないのです」とBitterWinterに語った。「政府・共産党に従属を誓った教会の施設からも、幼稚園などを締め出すことで、『子供たちが宗教にさらされる機会の排除』と考えているのです… これまでの施設整備などへの投資は補償されず、移転先でも、新規に入園する園児が減っており、経済的にも大きな打撃を受けています」と窮状を訴えた。

*未成年は神学校で学ぶことも禁止

 「当局者が取り調べに来るたびに、私たちは隠れなければなりません。何度もそういう経験してきました」と、河北省北部にある非公認神学校に学ぶ16歳の神学生。神学校は、政府・共産党公認の中国愛国天主協会に属する教会によって設立されたが、未成年者を訓練に参加させることは、まだ許可されておらず、地方自治体は神学校を継続的に監視し、そこに未成年者が学んでいないか確認している。

 神学生は過去を振り返った。「当局が検査に来た、との知らせを受けると、私たちは急いで衣服や他の持ち物をまとめ、別の教会に逃げねばなりませんでした… 一刻も早く逃げるために、多くのものを持ち出せなかった。新しい場所では、冷暖房のない部屋に住んでいました。到着してから5日目に、宗教局の職員に発見され、50人以上の若い神学生と一緒に逃げました。大変な逃避行となり、足に水ぶくれがありました」。

 「若い神学生は”逃亡者”としての生活を続けています。いつでも脱出する準備ができています。この生き方は、ゲリラ戦に従事しているように感じられる」と指導司祭は説明した。

 ある神学生は「中国共産党は『中国には宗教の自由がある』と世界に宣伝していますが、実際には、その自由はまったくないのです」と訴えた。彼はこのような迫害を「自分の信仰に対する試練」と受け止め、司祭になることを諦めようとはしていない。

 

*日曜学校と青少年クラブを閉鎖

 7月、河北省の邢台市にある「中国愛国天主協会」が青少年クラブを開設したが、開設当日に当局によって閉鎖された。翌日、クラブは別の会場に移ったが、教会の司祭はたちまち、市の宗教局、公安局、地方自治体から脅迫を受け、ただちにクラブを解散するよう通告された。そして、公安が会場に急襲し、その場にいた全員の写真を撮った。さらに、当局は担当司祭を糾弾したうえ、「思想教育」に送り出した。

 同じ7月、河北省の淶水県保定市の政府公認のカトリック教会では、信徒からの要請に応じて、夏休み中の子供たちの為の聖書勉強会を開いたが、14日間の講習期間が終わる前に、当局に摘発され、解散させられた。

 河北省西安郡と保定市にある政府公認の教会の信徒は、BitterWinterの取材に対して、「地方政府からの命令で子供向けの日曜クラスがいくつも閉鎖された」と説明している。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日7言語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。

 

2020年1月12日

・中国政府・共産党が宗教団体規制をさらに強化へー2月1日実施(BW)

 中国政府・共産党が2020年2月1日から国内の宗教団体に対して新たな規定を導入する。2017年に定めた規制を強化し、すべての宗教に「中国共産党の原則」を適用するものだ。

 2017年に制定された規制が実施に移されたのは2018年2月1日から、毛沢東の文化大革命以来、宗教活動を最も厳しくする習近平・国家主席の政策の法制化だった。 「全能の神の教会」や「法輪功」などもともと活動禁止の宗教団体に対する過酷な措置はすでに実施されていたが、専門家によると、2017年規則の目的は、明示的に禁止されていない宗教団体の「グレーマーケット」を徐々に排除すること。

 中国政府・共産党の管理監督に服する「5つの認可された宗教」の「レッド・マーケット」への組み入れに抵抗し「グレイマーケット」に残っている教会のうち、プロテスタントの場合は、政府・共産党の管理監督に服する「三自教会」への参加を強制、拒否するなら、礼拝所を破壊して牧師を逮捕する、と圧力をかけていた。

 こうした中で、2019年12月30日、「ハウスチャーチ」運動で最も有名な人物の1人、四川省成都のEarly Rain Covenant Churchのワン・イー牧師が懲役9年の有罪判決を受けたが、この同じ日に、中国共産党は、新しい「宗教団体の行政措置」を2020年2月1日に施行する、と発表した。

 行政措置は6章41条からなり、「宗教団体の組織、機能、監督および管理」に関するすべての事項に関する新しい包括的な規制を盛り込んだ。中国の宗教政策に批判的なAsiaNewsなど報道機関は、「信教に自由に決定的な打撃を与えるもの」と非難している。

 この行政措置では、小規模なものを含め、宗教共同体の活動に関連するすべての決定を中国共産党の承認に委ねるメカニズムを通じて規制を実施することとしている。地方の行政機関の宗教担当部は、すべての宗教組織のための「行政機関」として機能し、「指導と監督」を通じて組織的にそれらを管理すること、としている。

特に、25条で「政府の宗教担当部は、優れた事業部門として職務を遂行し、関連する法律、規制、および規則に従って、宗教団体について以下の業務を指導および管理するものする」とし、具体的に以下のような内容を定めている。

(1)宗教団体の定款を承認するにあたって、その団体の設立、変更、登録の取り消し、および事業の審査を担当する。宗教団体の年次活動報告書の点検、宗教団体の登録と清算を、国の関係法、規制、規則に従って実施する。

(2)法律を遵守して活動を行い、機能を遂行し、法律に従って宗教団体の定款および規則、規則、規則、規約の違反に対処するために、宗教団体を監督および指導する。

(3)宗教団体が法に基づいて承認を得るために政府の宗教担当部に提出する書類を審査、監督、管理する。

(4)憲法、法律、規制、規則、政策、および実際の業務の必要に従って規則および規則を確立および改善し、イデオロギー、組織、スタイル、および制度構築を強化するために、宗教団体を監督および指導する。

(5)法律と規制によって提供される指導と管理を必要とするその他の事項を定める。

 17条では、「宗教」ではなく中国共産党とそのイデオロギーを促進する”宗教団体”が存在することを明確にしている。 「宗教団体は、中国共産党の原則と政策、国内法、規制、規則を宗教スタッフと宗教市民に広め、宗教スタッフと宗教市民を教育し、指導して、中国共産党、社会主義システムを支援し、中国的特徴を備えた社会主義の道を守り、法律、規制、規則および政策を順守し、国内法と規範の関係を正しく扱い、国民の認識、規則の認識、法律と市民権への認識を深める」と規定した。

 さらに、26条と27条には、宗教団体が実行される前に当局に報告され承認されるべき事項が列挙され、宗教団体の役員の指名、会議の開催、「団体内部の相違や紛争」の解決なども対象となっている。

 34条には、金銭と財政に関するすべての問題の報告、管理が追加された。宗教団体によるあらゆる重要な活動は、事前に共産党の担当部局に提出され、承認された場合にのみ実行される、と規定した。

 また、「政府の宗教担当部による承認、または政府の民事部への登録がなければ、宗教団体の名の下で活動を行うことはできない」ことが明記され、政府・共産党の管理に従わない”反体制”のプロテスタント、カトリックの教会共同体、その他の未登録の宗教団体による活動を葬むることを目指している。

 32条は、「宗教団体は学習制度を確立し、中国共産党の主要な意思決定の取り決め、国家政策と規制、優れた中国の伝統文化と宗教知識から学ぶためにスタッフをそろえねばならない」とし、 「卓越した中国の伝統文化」ーすなわち習近平と中国共産党が解釈した中国文化ーを強調している。

 以上のような新たな規制が実際にどのように実施されるのかは、2月1日以降の政府・共産党の具体的な動きを見るまで分からないが、明らかなのは、宗教活動に対する取り締まりは継続し、その法的枠組みがさらに好ましくない方向に進んでいる、ということだ。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日7言語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。

2020年1月4日

・アジア司教協議会連盟のボー会長らが、香港警察の残虐行為中止を求める共同書簡(Crux)

(2020.1.3 Crux Charles Collins)

 カトリックのアジア司教協議会連盟会長、チャールズ・ボー枢機卿(ミャンマー)など40人が12月31日付けで、香港政庁のキャリー・ラム長官に公開書簡を送り、クリスマス期間中に香港でなされた「警察の残虐行為」について強い遺憾を表明し、5か条にわたる申し入れを行った。

 公開書簡の署名者のうち12人以上がカトリック教徒。ボー枢機卿の他、全インドカトリック連盟のジョン・ダヤル前会長、英国のデイビッド・アルトン卿、政治家のマンタス・アドメナス(リトアニア)、ヤン・フィゲル、ミリアム・レックスマン(いずれもスロバキア)、米国のトーマス・ファー元国務省「国際宗教の自由局」課長などが名を連ねている。

 香港では、香港政庁が有罪と判断した市民を中国当局に引き渡すことを認める法案を議会に提出したのをきっかけに、昨年6月から大規模な抗議行動が続いている。市民たちは香港が英国から中国に返還されて以降も、「一国二制度」の約束のもとに、人権を保障された自由な社会生活を続けてきたが、年々、中国政府・共産党の圧力が強まり、同法案を機に一挙にその支配下に置かれるとの懸念が、抗議行動が続く背景にある。

 人権の保障などを約束するのを拒み続ける香港政庁に対する抗議活動の長期化とともに、警察当局の規制も強化され、負傷者も出す事態になっている。さらに、先のクリスマス期間中には、買い物客、平和的な抗議活動をしている人々など一般市民に、警官隊が催涙スプレー、ゴム弾を発射し、人々を恐怖に追い込んだ。

 このような事態を深刻に受け止めたアジア司教協議会連盟のチャールズ・ボー枢機卿(ミャンマー)はじめ世界の人権団体などの代表40人が公開書簡に署名、香港政庁のキャリー・ラム長官に対して、警官隊は行動を抑制し、「暴力的な行為に対してのみ、相応の措置をとる」ことに限るように要請した。この書簡は、香港における基本的な自由、法の支配、および「1国2制度」の下で約束された自治に対する脅威を監視する英国の民間組織「Hong Kong Watch」を通じて公表された。

 公開書簡は、香港政庁のラム長官に対して、抗議行動への対応を再考するよう、具体的に次のように求めている。

 ①暴力行為に対処する場合、抑制的に行動し、平和的な抗議を尊重し、抗議活動の程度に相応する措置にとどめるよう、警察当局に指示してもらいたい。

 ②抗議者の要求に耳を傾け、特にの残虐行為に関する独立した調査体制を確立してもらいたい。このような要請を拒否し続ける場合、私たちは国際的な独立した香港の現状についての調査体制を構築するよう、国際社会に呼びかける。

 ③不当に拘束され、平和的な抗議に関与したすべての抗議者の釈放を求める。一部の抗議者が暴力を振るったことを理由に、平和的な抗議活動を無視し、平和な抗議活動参加者を犯罪者にすることがあってはならない。

 ④2019年11月の香港区議会議員選挙の投票結果で明確になったメッセージに従い、政治改革を検討し、香港市民の選挙によってえらばれた区議会と有意義な対話を開始することを提案する。

 ⑤私たち、あるいは他の世界の人々が調停および和解の促進に役立つ場合、それを支援する用意がある。

 署名者の1人によると、クリスマスイブ、クリスマスの日、そして公的な祭日、12月28日に香港市内で、買い物客や平和的な抗議活動をしている人、そして一般市民に対して、警官隊が催涙弾を発射し、芥子のスプレーを振りまき、ゴム弾を発砲するのを見て、戦慄を覚えた、といい、「私たちは、子どもや若者たちがひどく殴られたり、ゴム弾が人々の顔に向けて撃たれたりしているのを極めて深刻に受け止めています。弾道学の専門家によれば、こうした行為は、殺害に至る危険がある」と、こうした警官隊の行為の中止を訴えた。

 だが、この書簡に回答した香港政庁は「抗議者の暴力がエスカレートし、危険な水準に達している」と反論。具体的に、覆面の暴徒が公共施設や商店を破壊し、放火し、ガソリン爆弾を投げつけ、警官や、彼らと違う見解を持つ人々を攻撃するなど、公の秩序を著しく損なっている、罪もない男性が抗議者によって白昼に銃で撃たれ、清掃業者がレンガを投げつけられて死亡している、警官隊に520人の負傷者が出ている、などを挙げた。そして「日常生活の深刻な混乱と個人の安全への恐怖に多くの市民が苦しんでおり、状況の深刻さがしばしば香港の日常生活を停止状態にした」と述べた。

 これに対して、公開書簡の署名者の1人は、「暴力的なのは、抗議活動をしているうちの『小集団』だが、暴力や破壊行為は私たちも容認できない」としたうえで、「2つの重要な点に留意する必要があります。第一に、抗議者の大多数は平和的に行動してきたが、それでも警察によって暴力的な攻撃を受けた。第二に、暴力を正当化するものは何もないが、暴力に訴えた抗議者たちは、(注:中国政府・共産党が香港政庁を介して、もたらそうとしている)本当の恐怖への訴えに、香港政庁が耳を貸さないために、絶望と欲求不満で行動しているのが明らかだ、ということです 」と再反論している。

 カトリック信徒は香港の人口の約5%しか占めていないが、宗教の自由を含む香港の政治・社会の自由を擁護する活動を活発にしている。カトリック教会は香港でいくつかの学校を運営しており、その多くは抗議活動の原点となっている。

 旧英国領の香港と旧ポルトガル領のマカオは、中国に返還されてからも、一国二制度のもとで、教皇が司教の任命権を維持している。香港の元司教、陳日君・枢機卿は、現在の抗議活動で際立った存在であり、一昨年9月にバチカンと中国が中国本土での司教任命に関して暫定合意した”秘密協定”にも「中国のカトリック教会を中国共産党に売り渡すもの」として、当初から批判的な立場をとっている。

 一方で、親北京の香港政庁でもカトリック信徒は重要な役割を果たしてきた。ラム長官はカトリック信徒であり、彼女の前任者のドナルド・ツァン氏も同様だった。

 

2020年1月4日

・中国の福州大司教区で少なくとも60のカトリック教会など礼拝場が閉鎖(BW)

(2019.12.26 Bitter Winter AN XIN)

 中国では、中国政府・共産党の管理・監督下にある「中国愛国天主協会」(CPCA)への参加を拒否するカトリック司祭、信徒への圧力が一段と強まっている。推定によると、過去数ヶ月の間に中国福建省の福州大司教区だけで、福清市を中心に少なくとも60のカトリックの教会など礼拝場が閉鎖された。

 CPCAに参加させようとする聖職者への圧力は、この地域に限らず、中国全土で加速している。河南省中央部の地方政府の関係者によると、地方政府はいわゆる「5対1の管理システム」の採用を始めた。これは、これまで、「全能神教会(The Church of Almighty God)」のような公けに禁止された宗教団体や活動に適用されていたもの。

 カトリックの「良心的(CPCA参加)拒否者」については、中国共産党統一戦線工作部、公安局、民族宗教局、地方政府、村落委員会が、彼らを”再教育”するための共同作業のための担当者を指名する。担当者たちのグループは、定期的に問題司祭たちを集めて「対象を絞ったイデオロギーの変革」会議を開き、彼らの行動を注意深く監視する。

 バチカンは、昨年秋の司教任命に関する中国政府との暫定合意の後、中国国内のカトリック聖職者がCPCAに参加することを認める一方で、参加を拒否する良心的な反対者の意思も尊重される必要がある、との声明を出していたが、無視された格好だ。

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 CPCAへの参加を拒否するカトリック聖職者に加盟への圧力をかけるため、中国共産党統一戦線作業部(UFWD)と福建省・福州市の民族宗教局が 8月下旬、市内で会議を開いた。福州大司教区の福清市にある教会の司祭たちは会議への参加を拒否し、中国共産党に支配に屈しない姿勢を示した。これに対して当局は、「不従順な」司祭が働いていた教会に組織的な取り締まりを実施、集会場を閉鎖し、司祭と信徒たちを脅迫した。

*神学校も集会場も閉鎖、水と電気の供給が止められた

 11月初旬、福清市国家安全局と同市城頭の当局の職員が地元のカトリック神学校に来て、責任者に「違法な組織」であると告げ、水と電気の供給を止め、司祭と信徒を追放。信徒たちの集会場も入場できないように監視し、神学校に通じる道路の交差点にも監視カメラが設置された。

 さらに、これと前後して、福清市紅路区のカトリックの集会会場は、The seminary’s electric meter has been removed.電気と止められ、閉鎖された。その1週間後、市内のあるカトリック教会も同じ被害に遭った。城頭鎮のカトリック教会も閉鎖、入り口に監視カメラが設置され、「中に入ろうとする者は逮捕する」と警告された。福清市の龍田にあるカトリック教会も閉鎖され、当局は「中国人はバチカンの宗教を信じることが許されていない」とし、礼拝のための集会を開くなら、逮捕する、と司祭、信徒たちに通告した。

 やはり福清市内

A notice on the cutting of electricity supply to a Catholic meeting venue in the Honglu sub-district of Fuqing.

の玉屏の教会には、市の宗教局、都市管理局、その他の政府部門の12人以上の役人が立ち入り、写真撮影など調査を実施。信徒の1人はBitter Winterに「彼らは毎日曜日に、監視にやって来て、司祭がミサの為に来るのを待ち構えています。中国には宗教や言論の自由はありません。政府はすべてについて最終決定権を持ってます。ただ共産党の指示を聞き、従わねばならないのです」と語っている。

配電中止の通達                                    神学校の配電が破壊された

 福清の管轄下にある江京町の司祭は、CPCAへの参加申請書への署名を繰り返し拒否した後、地元の宗教局と町当局から呼ばれ、9時間拘束され、「署名をこれ以上拒めば、司祭としての活動を禁止する」と言われた。

                                                     閉鎖されたカトリック教会

A Catholic church has been closed in Beilin village under the jurisdiction of Yangxia town.

 現地の当局関係者によると、CPCAへの参加を拒否する司祭は反政府組織”axie jiao”の頭目と見なされるという。いくつかの町の当局は毎日曜に教会に監視のために人をおくり、CPCAに加盟していない司祭がミサを捧げている場合は警察に報告するよう指示されている。

 ある司祭は「共産党は無神論者です。信徒たちには、当局の脅しに屈せず、忍耐強く時を待つように励ましています。共産党とはゲリラ戦をしているようなものです」と語り、彼らに見つからないような場所を選んで礼拝を続ける、という。

 「魂の救いのために神を信じています」と語るある信徒は、 「共産党は私たちに、CPCAに参加するように強制します。CPCAは参加した司祭、信徒を管理し、国歌を歌い、教会に国旗を掲げます。これは神の意志に反しています。当局は、私たちに国に対する愛を証明し、共産党だけを信じるように要求しています」と訴えている。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日7言語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。

 

 

2019年12月28日

・クリスマスのフィリピンの人々を台風直撃、少なくとも16人死亡- 教皇が哀悼

台風29号、クリスマスのフィリピンに大きな被害 少なくとも16人死亡台風29号の上陸したフィリピンのレイテ島で、倒れた家の横に立つ住民(2019年12月25日撮影)。(c)RONALD FRANK DEJON / AFP

(2019.12.26 VaticanNews)

教皇フランシスコは26日の正午の祈りに先立って、クリスマスの日に台風によって犠牲となったフィリピンの人々の為に祈られた。

「ファンフォン台風によって被害を受けられたフィリピンの方々の苦しみを共にします… 数多くの犠牲者のために、けがをされた方々の為に、そしてその家族の方々のために祈ります」。

(2019.12.26 AFPなど)

フィリピン中部に25日、台風29号(アジア名:ファンフォン、Phanfone)上陸、カトリック教徒が多数を占める同国のクリスマスの休日を直撃して大雨をもたらした。現地の災害当局によると、26日朝までに中部で16人の死亡が確認された。

 24日に上陸した台風29号は、小さな島々を次々に襲い、家屋を倒壊させ、木々をなぎ倒し、人気リゾートのボラカイ(Boracay)をはじめ複数の自治体で停電が起きた。

 地元警察が明かしたところによると、大雨によりバラサン(Balasan)近郊の小川が氾濫し、25日朝に平屋1軒が押し流され、そこに住む男性1人と子ども3人、親族2人が行方不明になっているという。市民防衛局の関係者らの話では、台風が上陸した24日の夜を学校や体育館、政府庁舎といった仮設避難所で過ごした人は1万6000人以上に上っている。

 台風29号の風速は毎秒50メートルを超えており、小さな木々は倒れ、粗末な家屋は破壊される猛烈な風となっている。フィリピン気象局の予報によると、台風は25日夜間にはリゾート地コロン(Coron)島に上陸するとされ、欧米からの観光客らがホテルなどにとどまったことから、コロンのビーチには人けがなく、ボートツアーも中止された。

2019年12月26日

・「事態を逆戻りさせる制裁はしないで」-ミャンマーの枢機卿、国際社会に理解を訴え(Crux)

(2019.12.25 Crux contributor Nirmala Carvalho)

 インド、ムンバイ発-ミャンマーのボー枢機卿は今週初めに出したクリスマス・メッセージで、少数民族、イスラム教徒のロヒンギャの人々の問題を取り上げ、彼らへの迫害に対してミャンマーへの国際的な批判の高まりに強い懸念を示した。

 ハーグの国際司法裁判所は現在、ロヒンギア難民に対するミャンマー軍の対応について、大量虐殺の疑いがあるとして調査をしており、その一環として、今月初めに同国の事実上の代表者である、ノーベル賞受賞者、アウン・サン・スー・チー氏を召喚している。

 ボー枢機卿は、これまでもしばしばスーチー氏を擁護し、軍事独裁から民主主義政体の国への漸進的な移行を成功させるために、女史を支援する必要がある、と訴えてきたが、メッセージでは「ミャンマーは、この国の歴史のどの時代よりも平和と和解を求めており、今、岐路に立っています」とし、ミャンマーのすべての市民が「平和と和解の大使」になるように求められている、と述べた。

 「国と国際社会はそれぞれの役割を果たすことができます。クリスマスは、平和をもたらすために私たちが役割を果たすように呼びかけています。(注:キリストが生まれた)この静かな夜に、平和のメッセージは、権力者たち、王と金持ちたちには伝えられませんでした。素朴で、無力な羊飼いに伝えられたのです。(注:幼子が誕生した)最初のクリスマスのメッセージを心から聞いてみましょう」と呼びかけた。

ミャンマーのカトリック教徒は約70万人、人口の2パーセントに満たない。だが、ミャンマーの教会は小さいにもかかわらず、非常に多様で、同国の少数民族の間で傑出した存在だ。司教区は16あり、民族別にみると、4教区がカレン族、3教区がカチン族、4教区がチン族、3教区がカヤ族、2つが複数の民族のそれぞれ信徒で構成されている。そして、仏教を信仰する多数派のビルマ人の多くが彼らを差別し、疑いの目で見る傾向が続いてきた。

 枢機卿は「このような現在の状況は、クリスマスの物語と共通点がありま… キリストは、ユダヤ人の歴史の中で最も困難な時期にお生まれになりました。誕生は、癒しの瞬間でした。ユダヤ人は、さまざまな部族、さまざまな支配者を和解させられる救世主を探していました。戦いと征服に運命づけられる中で」と述べ、「ミャンマーも同じように、歴史の岐路に立っています… 多くの課題に直面しています。慢性的な戦いがあり、数千人の若者の大規模な移動、危険な移住、気候変動。さまざまな人々の間の和解が求められています」と指摘。

 そして、「神は、ミャンマーにとても寛大です。すべての部族の率直な人々、豊富な天然資源、精神的な豊かさ。これらすべては他の人々が羨むものです… このようなすばらしい祝福を受けているにもかかわらず、ミャンマーは今日、誤った理由で世界で知られている… 国際法廷に引きずり出され、大げさな言葉が使われています」としたうえで、「クリスマスには、回心と悔い改めをする必要があります。憎しみから回心し、神や仲間の人間に対するあらゆる種類の罪を、悔い改めねばなりません」と訴えた。

 さらに「ミャンマーは、国内で苦しんでいる人々に対する世界の思いを理解する必要があります… 問題の平和的解決と被害を受けた人々が故郷に戻ることが必要です」とする一方、「世界も、ミャンマーについて、もっと深く理解する必要があります… 国家としてのミャンマーには、安全を守る正当な理由があります。世界中の国々が自国の安全対策を講じているのと同じです。世界は、ミャンマーで民主主義が直面している苦闘を理解する必要があります。国際社会は、”駆け出し”の民主主義国に寄り添う必要があります」と国際社会の理解を強く求めた。

 そして、ミャンマーに対する制裁は「素直に生きている人々に悪影響を与えてしまいます」とのべ、いかなる制裁にも反対することを表明した。

 米国政府は今月10日に、同国の軍高官に制裁を課したが、「国際社会はミャンマーが多くの幸せに恵まれることを願っており、平和で民主的な国になる夢の実現を助けねばなりません… ミャンマーの人々には、これ以上の悪夢を買う余裕はありません。彼らは心にいっぱいの夢を抱いています。クリスマスは、より良い未来の夢についての物語です。その夢を、今日のミャンマーで現実のものとしましょう」と強く訴えた。

 また、「今日のミャンマーに関連した(注:制裁や国際裁判など)国際的な出来事は、この国に悪い状態への逆戻りを強いる可能性があります。滑りやすい岩での希望を打ち砕かれるような旅の再現です」と危険を指摘したうえで、「ミャンマーの国民は、国際社会の理解と助言を求めています。非難ではありません。一般の人々の幸せを考慮しないどのような制裁も、ミャンマーの人々に対する世界の懸念の悲しむべき解釈になるでしょう」と改めて国際社会の理解を求めた。

 そして、ミャンマーの指導者たちに対して、国際社会と関わることを要求。「人は島ではない。国は島ではない。ミャンマーには、もっと国際的な友人が必要です。ミャンマーの人々のことを思う多くの国があるのです」と訴えた。

 枢機卿はメッセ―ジの最後に、「キリストは平和の王子でした。素朴な飼い葉おけでの誕生は、憎しみと紛争の暗黒の中に、強い希望の光をもたらしました。私たちは今、そのような状況にあります。息が詰まるような暗闇の長い夜は、輝かしい夜明けに終わります。ミャンマーに、希望と和解の新たな夜明けを迎えさせましょう」とミャンマーと世界の人々に呼びかけた。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 ・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載しています。

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2019年12月26日